「どうやったの?」も何も、FF11北米版の翻訳作業はネイティブが担当していました。リチャードさん、マイケルさん、フィリップ ブライトさん、外間正晃さん。最初から海外展開を視野に入れて制作されていたFF11は設定段階(3年前)から翻訳チームが開発に参加。アイテムの名前がひとつ決まるごとに英語ができていく、というようなレベルだったそうです。映画の翻訳は完成品が出来た後に字幕をつけるけど、開発の最中からローカライズされていく作品ってかなり稀有な存在なのかも・・・。
チャットの“同時翻訳ツール“では、日本語にはない「複数形」に対応させるのにかなり苦労したとか。『日本語でポーションと言ったらそれがpotionなのかpotionsなのか分からないから、日本語をコンピューターに任せて翻訳させることはほぼ無理』だそうです。
この他にも日本のキャラでよくある「語尾が変化する」のはどうするのか? 「いってらっしゃい」「いただきます」「お疲れ様です」などの日本語にしかない挨拶はどう翻訳するのか? などなど、普通に読んでて面白いノウハウがたくさんです。