思い返せば、KDDIがiPhoneに参入したときも9月21日に日経ビジネスで報じられたのが一番最初でした。 >>続き
その後、KDDIは否定するコメントを発表しますが、10月5日にアップルからiPhone 4SがKDDIからも発売することが正式に発表されています。 偶然なのか、今回のドコモの場合も日経ビジネスが報道し、そのあとドコモは否定するコメントを発表しています。
今回の報道がドコモ側から漏れたのか、アップル側から漏れたのか、はたまたただの飛ばし記事なのか。それはわかりませんが、今回の報道で起こることを考えてみると、なんとなく見えてきます。
・auのiPhone参入以降、ドコモは純増数が一人負け状態になっている
・auのiPhoneを買おうと思っていたドコモユーザは夏まで待つ人が出てくる
・ドコモのスマートフォンの買い控えが発生する
そう、KDDIへの流出を食い止めるためにわざとリークしたんじゃね!?
って思いたくなってしまうんです。
しかし、ここで気になるのがドコモの否定コメント。
本日、一部報道で、当社がアップル社の「iPhone」及び「iPad」の取り扱いを開始する旨の報道がありましたが、
現時点において、「iPhone」及び「iPad」の取り扱いについて、当社がアップル社と基本合意したという事実はございません。
また、現時点において、「iPhone」及び「iPad」の取り扱いに関し、アップル社と具体的な交渉をしている事実もございません。
新聞や雑誌にすっぱ抜かれて否定のコメントを発表するなんてのはよくある話ですが、「決定した事実はございません」って否定するのがよくあるパターン。裏では交渉は行われているけど、建前上は否定しないといけないときによく使われるフレーズです。でも今回は「合意した事実は無い」「交渉をしている事実もない」かなりなんて強めの否定です。本気で否定にかかっています。わざとリークしたんだとしたら、こんな強い否定はしないよなぁ…。
やっぱり、ただの飛ばし記事なのか?でもKDDIのを当てた実績もあるしなぁ…。と、思考がループに陥ってしまいました。
ひとつ言えるのは、もしドコモがiPhone参入するのだとすると、日本の端末メーカにとって打撃であることはもちろん、ドコモにとってもダメージを与えうる「諸刃の剣」だってことです。ドコモはこれまで電話会社でありながら、おサイフケータイとかBeeTVとか付加価値サービスをたくさん提供してきました。しかし、iPhoneによってそれらサービスはすべてアプリやiCloudに取られてしまって、ドコモはパケットを通すだけの土管になってしまう可能性が高まるのです。
そうまでしてiPhoneを獲得する必要があるのか、ドコモは難しい判断を迫られているということだけは間違いありません。