iPadに搭載されているメインチップの「A5X」。 これを分解してダイ写真を分析したところ、GPUは「PowerVR SGX 543MP4」であることがわかりました!
またUBM TechInsightsによれば、このクアッドコアGPUはソニー・コンピュータエンタテインメントの最新携帯ゲーム機「PlayStation Vita」に搭載されているものと同型だという。
EE Timesの記事中には『同型』と言い切っていますが、PS Vitaに搭載されているものはPowerVR SGX543MP4+ であって最後に「+」がついていて厳密に言うと違います。この「+」っていったいなんなのさ!?っていう疑問についてImagination Technologiesの技術者に直撃した記事が昨年11月に4Gamerに掲載されています。
SGX543MP4+に関して言えば,SCEが要求する「ゲーム機向けの最適化や拡張仕様部分」を,SCEと我々で共同で開発した。共同開発した実績に対して,我々もドキュメント上で,「SGX543MP4+をSCEに提供した」と謳っているわけだ。ただ,繰り返しになるが,「+」部分はPlayStation Vita専用仕様となる。
うーん、はっきりしません。Imagination Technologiesのお客さんであるSCEの情報を勝手にバラすことができないので、お茶を濁した発言になっていますね。これについてインタビュワーの西川氏は次のように評しています。
ソフトウェア開発者からは,「標準のPowerVR Series5シリーズと比べて,APIレベルで仕様はかなり拡張されている」という情報も漏れ聞こえてきているので,「+」部分の規模は予想以上に大きい可能性がある。
というわけで、新型iPadに搭載されているGPUに比べて、PS VitaのGPUは小さくはない拡張が加えられているのではないでしょうか。まぁ、来年には「PowerVR Series6」が出ちゃうわけですが…w。(EE Times)
参考:PS Vitaで採用されるGPUコア「PowerVR SGX543MP4+」のImaginationに聞く「+」の意味。PowerVRは次世代ゲーム機への採用も目指す!?(4Gamer)
良くやった!あなたの文が良い例だ。ありがとうございます!