ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、携帯用ゲーム機PlayStation Vitaのシステムソフトウェアのバージョン8.00を4月1日に公開した。新バージョンでは「黒板消し」を追加。ソニーではほとんどの学校に導入されている黒板消しを取り込むことで、若年層ユーザの開拓に力を入れる。>>続き
PlayStation Vitaのアップデートはインターネット経由で行う。アップデートが完了するとホーム画面に「黒板消し」のアイコンが出現し、これをタッチすると裏面パネルが切り替わり、黒板消しモードへ移行する。皮製のアタッチメントはオプションで取り付けが可能。
ソニーの開発者は「PS Vitaの裏面タッチパネルでチョークの成分を感知するため、消し残りはない。これまでにない消し心地を実現した」とその性能に自信を見せる。
ソニーでは、過去にもPS3に加湿器機能を追加して、大ヒットした例がある。国内市場では10か月早く発売されたニンテンドー3DSの後塵を拝しており、さらにiPhoneなどのスマートフォンとの競争も激化している。こうした環境の中、学校生活に密着した機能を提供することで巻き返しを図りたい考え。今年の冬までにはオフィス向けにホワイトボード用のイレイサーも開発中であるとし、二の矢、三の矢を続けて打ち込む計画だ。