コンプガチャが違法だのなんだと、話題になっていますが、そもそも「コンプガチャ」ってなんなの?なにが違法なの?と今さら聞きにくい疑問をスッキリ解消できる記事を2つご紹介。これだけ読めばバッチリ把握できます。
■疑問1:コンプガチャってなんなの?何が怖いの?
⇒ケータイゲームに横たわる問題(ITmedia)
コンプガチャとはそもそもなんなのか、何が怖いのかをわかりやすく解説した記事です。簡単に言うと、「TOKIOカード5枚コンプリートすると超レアなカード1枚あげる!」というシステムのことです。最後の一枚をそろえるのがとにかく大変。
⇒カードコンプシミュレーター
これはオマケで紹介しますが、コンプガチャを体験できるシミュレーター。
8枚カードをそろえるのに1回300円のガチャで何円かかるのかを身を持って体験できます。
■疑問2:なにが違法なの?
⇒コンプガチャはなぜ駄目か? ソーシャルゲーム今後の争点(iNSIDE)
景品表示法や消費者庁の福島長官の発言などをもとに、何が違法なのかの争点をわかりやすく解説した記事です。今回争点となっている景品表示法の文は次のもの。
二以上の種類の文字、絵、符号等を表示した符票のうち、異なる種類の符票の特定の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供はしてはならない。
■蛇足:なぜこんな法律ができたのか?⇒人間の心理につけこむ恐ろしさ
こっから下はオマケ。ここまでで十分理解できた方は読まなくてよいと思います。
「コンコルド錯誤」「コンコルド効果」という言葉をご存知でしょうか?心理学の言葉で、お金をつぎ込んでいくと、それまでつぎ込んだお金のことを考えてしまって、引くに引けない状態にハマっていくことをあらわしています。
つまりどういうこと?
下のテキストは試しにシミュレータをやってみた結果です。
ガチャをまわした回数:456
使ったお金:124,500円
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コンプ対象カード出現数:29
コンプ以外カード出現数:427
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コンプ対象内訳:1枚, 6枚, 5枚, 2枚, 7枚, 4枚, 1枚, 3枚
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1枚集めるまでにかかった回数:18 (7,500円)
2枚集めるまでにかかった回数:28 (10,500円)
3枚集めるまでにかかった回数:76 (22,500円)
4枚集めるまでにかかった回数:97 (28,500円)
5枚集めるまでにかかった回数:139 (40,500円)
6枚集めるまでにかかった回数:262 (73,500円)
7枚集めるまでにかかった回数:284 (79,500円)
8枚集めるまでにかかった回数:450 (124,500円)
注目ポイントは5枚目あたり。
ここまでの状況を口に出してみると…
「5枚そろえるまでに4万円かかった!あと3枚!」
どうですか?コンプリートいける気がしませんか?
でも後半になるにつれてどんどん目当てのカードは出にくくなっていきます。
そしてなんとか7枚そろえます。
「7枚そろえるまでに8万円かかった!あと1枚!
8万円も使っちゃったし…。もうやるしかないっしょ!」
8万円使って途中でやめるのはすっごい勇気が必要ですよね。普通あと1枚だったらがんばっちゃいますよ…。これがまさにコンコルド錯誤。 最後はたった1枚のカードを引くのに4万円も必要なのに…。
そして、コンプリートするのにかかったお金は合計12万4500円。