同じ13.3インチでもMacBook Airよりもペットボトル1本分も軽い!というか、世界最軽量のUltrabook「NEC LaVie Z」を購入して1週間ほど使ってみましたのでレビューです!本当に指3本で持てますw。 発売前から話題になりまくってた製品ですが、前評判どおりの使い心地。 実売10万円を切るモデルもありますし、いろんな方にオススメできます。 >>続き
■なんでこれ買ったの?
・世界一軽いから!
・安いから!
・Windowsのソフトが使いたいから!
・高性能だから!
午後の紅茶を足してもまだLaVie Zのほうが軽いw!しかも性能は上。
■筆者がこれまで使ってきたPC
メインPC:自作デスクトップ機(Core i7 940)ほか
ノートPC:ソニー VAIO U→パナソニック レッツノートR3→MacBook Pro(Mid 2009)
僕は大学生のころに「1.5kgのノートPCを買ったけど重くて外出時に持ち歩かなくなった」という経験があって、それ以来、レッツノートなど、1kgを切る軽いモバイルノートばかり使ってきました。ですので、軽さを重視する趣向があります。
2kgのMacBook Proは家庭用に購入しました。Windowsは捨てられなくて、結局「Parallels Desktop」というMacとWindowsの共存ソフトを使うようになっていました。LaVie Z購入後もMacは併用していきます。
参考:レッツノートR3のレビュー記事(2004年)
■デザイン
本体色は「塗装すると重くなるから、塗るのをやめた」というシルバーのみ。液晶部分はツヤありブラックとなっていて、シンプルですっきりとしたデザインです。
多くのUltrabookは奥側が太くて手前が細くなっていますが、LaVie Zはフタを閉じると完全にフラットになります。カバンの中にスッと入ってくれそうです。また、前面が逆くの字になっているため、開けるときに手がひっかけやすいです。ただし、軽すぎるために片手では開けられませんw フタだけ持ち上げようとしてもキーボード側がついてきちゃいます。
■軽さに興奮する!
初めてLavieZを持ち上げると、「ふっ」と手が上に上がりすぎちゃいますw。
指3本でも持ち上げられちゃう!
各メディアのレポートに書いてありましたが、あれは大げさではなく、本当に中身入っているの?と心配になってしまうほどでした。
実測での重さは869gでした。公称値よりさらに軽いw
■アルミの半分の重さ!マグネシウムリチウム合金
LaVie Zにはその軽さを実現するために新開発の素材「マグネシウムリチウム合金」が使われています。アルミの半分の比重というこの金属、加工が超難しくてこれまではNASAの宇宙船などにしか使われてこなかったんですけど、初めてノートパソコンに応用したとのこと!素材メーカやプレスするメーカなど7社の職人が集まったそうで、日本人のこだわりを感じるアツい新素材です。
■でもスペックに妥協なし!起動は2秒
軽さを求めると何かが犠牲になるものですが、LaVie Zはいいバランスがとれています。上位モデルのスペックは次のとおり。
・CPU:デュアルコア Intel Core i7(1.90GHz/最大3GHz)
・メモリ:4GB(DDR3 PC3-12800)
・SSD:256GB
性能は十分どころかむしろハイスペック!メモリが4GB固定で増設できないのがちょっと微妙かな?僕にとっては十分ですが。
Windows エクスペリエンス インデックスはこのとおり。CPUとディスクが特に高得点です。
ハードディスクよりもはるかに高速なSSD搭載だからか、動作はとても速くて快適です。初期設定では、電源ボタンを押して電源を切ると、「クイックモード」に移行して終了します。次に電源ボタンを押すと、なんとWindowsが2秒で起動します!この手軽さは嬉しいです。なんていうか、手帳感覚でパソコンを使えます。
■インタフェース類は割り切り。
ディスプレイはHDMI端子のみで、D-Sub15ピン端子がありません。また、有線LAN端子がありません(LAN端子より本体が薄いから)。無線LANとHDMI端子がついてるから、そっちでカバーすることになります。もしどうしても必要であれば、どちらの端子も市販のUSBアダプタを使って変換することになります。ここがLaVie Zを買う上での割り切りポイントですね。USBはUSB2.0端子がひとつ、USB3.0端子がひとつ。
SDカードスロットが本体左側についていますが、SDカードを入れても出っ張りません。
これなら、SDカード入れたままカバンにしまえますね。MacとかだとSDカードが思いっきり出っ張っちゃうからそうもいかないのです…。
■キーボード
13インチ級のパソコンなので、キーピッチは18mmと余裕を持って確保されています。しかし、極薄ボディを実現するためかキーストロークは1.2mmと押し込み感は少なくなっています。ペタペタと打つかんじ。まぁ、これはMacBook Airや他のUltrabookと同じですね。個人的には特に打ち難さは感じませんでしたが好みが分かれるところだと思います。
ノートパソコンで派閥が分かれるFnキーとCtrlキーの左右ですが、本機ではFnキーが左側についています。でもこれはBIOSの画面で左右の設定が可能です!
俺はCtrlが左じゃなきゃやだ!って方も大丈夫。
※BIOS設定画面は起動時NECロゴ中に「F2」を押すと行けます
■大きなタッチパッドは指3本認識
Macのように、大きなタッチパッドで複数の指を使ったジェスチャー入力ができます。一本指だとポインタの移動、2本指だとスクロール、3本指だと「進む」「戻る」が操作できます。スマートフォンみたいにピンチするとズームする機能もあります。ただ、このあたりのスムーズさはMacやiPhoneのほうが格上だと感じました。
■1600×900の高解像度液晶!
液晶ディスプレイはMacBook Airや他のUltrabookと同じ13インチ。しかし、解像度は一枚上手の1600×900です!これは本当に嬉しい!
このくらい広い。ネットを見ながら、横にTwitterを別画面で表示させたり、文章を書いたり、広い画面は何かと便利です。
まぁ、世の中にはASUSのZENBOOK Primeという1920×1080のディスプレイを持つUltrabookもあるにはありますが、あちらは重さが1.4kgなので僕の好みではありませんでした。
液晶はMacと同じくツヤピカのグレアタイプですので、色が鮮やかで黒がしっかり落ち込む反面、映り込みがあります。
一般的なツヤテカ液晶と同じくらいの写り込みです。これは好みの問題ですけど、ツヤありが気に食わない場合は市販のフィルタをつければつや消しにできます。(最初からつや消しのパソコンは後からツヤありにすることはできません)
■バッテリの持ち時間は?
スペックでは8.1時間ですが、無線LAN接続でWebブラウジングをやってるとだいたい5時間~6時間でした。東京-大阪間の移動などでも十分持ちそうです。しかも、1時間で80%まで充電できる急速充電機能がついていますから、昼休みに充電すれば午後もまだ戦えるかんじです。
■ACアダプタまで軽い!
本体は薄くて軽くても、ACアダプタが重かったら意味ありませんw。
これなら旅行や出張に持っていっても苦にならないです。
■意外と使えるプリインストールソフト
わりとたくさんのソフトがプリインストールされています。初心者の方にはいいんでしょうけど、パソコンに慣れた人にとっては邪魔ですね!って思っちゃいます。でも、よく見ると、けっこう有用なソフトも入っていました。ちょっと紹介しますね。
電力会社を設定すると、その日の電力使用状況にあわせて省エネの「ECOモード」に自動で切り替えてくれる機能を搭載。
バッテリの劣化をおさえるために、バッテリのリフレッシュができるソフト
パソコンの電源を切ってても、iPhoneやiPodやウォークマンがUSB端子で充電できるようにするソフト
OSまるごとバックアップできるソフト
■Mac用のかっこいいケースが使える
MacBook Air13インチよりもちょっと薄くてちょっと小さいだけだから、Mac用のケースがほぼそのまま使えます!Windowsパソコンのケースはダサいのが多いですけど、Mac売り場に売ってるかっこいいMac用のケースが使えるのは嬉しいですw。
僕が買ったのはコレです↓
■でもお高いんでしょう?
突出した軽さのわりにデメリットがあんまりないLaVie Z。宇宙船の新素材とか使っててどうせ高いんでしょう?ってかんじですが、下位モデルは約10万円です(上位モデルは13万円)。 同じくらいの性能のほかのUltrabookと同水準の値段です。Ultrabookは安いモデルは5万円くらいから買えますが、重さが1.5kgだったり、CPUがCore i3だったり、SSDの容量が少なかったり性能が低くて、安いには安い理由があります。
ヘビーモバイラーの方はもちろん、これまでパソコンを外に持ち出したことが無い方にもオススメできる機種だと感じました。電車移動の多い日本人にとって、この軽さは大きな魅力だと思います!UltrabookはASUSやAcerといった台湾メーカー、HPやデルといったアメリカのメーカーに押されてイマイチ日本のメーカーは元気の無かったかんじでしたが、この製品はそれらに打ち勝つ大きな魅力がある製品になったと思います。Mac以外でこんなにワクワクするノートパソコンが出たのは久しぶりです!
雑誌やガジェット系メディアの加熱ぶりからもわかるように、ワクワクしたのは自分だけではないようですw。人気を受けてか8月下旬の発売以来、NEC直販サイトでは注文してもなかなか届かない状態が続いています。9/9現在の納期は9月下旬だそうです。
関連:LaVie Z公式サイト
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