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PS4がPS3との互換性を捨てて得たもの。それは「開発のしやすさ」

PS4のリード・システムアーキテクトであるマーク・サーニー氏と、SCEの伊藤雅康氏にインタビューした記事。 PS4では、PS3のソフトが動きません。これはPS3のCellプロセッサとは互換性が無い「x86アーキテクチャ」のCPUを採用したからです。 この記事では、SCEがこの方針を決めた際にどんな決断をしたかが語られています。

伊藤:互換性については、特に日本で強く言われることが多いので、かなり考えました。
 しかし、PS3との互換性を保つためには、現状、現実的にはCELL Broadband Engineを搭載しないといけない、ということがわかっています。現状、ソフトウエアエミュレートができません。CELLだけなら、まだいいのです。周辺部品も含めて今後ずっとサポートしていかなくてはいけない、ということになります。CELLは我々の側の判断で自由に作れるのですが、周辺の部品はそうではないんです。今後、なかなか入手が難しくなってくるという側面があります。IT業界にとって、7年は長いので……。
 この際、流れを断ち切って、マークさんの言う通り、デベロッパーが作りやすい方に舵を切るべきだ、と決断しました

「x86アーキテクチャ」はインテルの生み出したもので、Windows PCやMacで採用されています。パソコンのソフトを開発するのと同じ言語・同じ手法でPS4向けのゲームを開発できます。

サーニー:たくさんのデベロッパーと話していますが、やっぱり「圧倒的に作りやすい」と、ほとんどのデベロッパーが言います。

そのほか、このインタビュー記事では次のようなことが語られています。一読の価値アリ。
・メインメモリからGPUへ直接データ転送ができる
・電源OFF時も動くチップがゲーム中も裏でダウンロードしてくれる
・ゲームの動画投稿のために専用の動画エンコーダを搭載
・Vitaでのリモートプレイはオーバーヘッドが無い
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