半導体に詳しいライターの後藤さんによる記事。本日発表されたマイクロソフトの新型ゲーム機「Xbox One」とソニーの「PlarStation 4」はどちらが高性能なのか?詳しく分析しています。
2機種ともCPU+GPUのメインチップはAMD社製で、8コアに8GBのメモリ。あまり性能に違いはなさそうですが、決定的に違うのはメモリの種類。PS4はGDDR5なことは発表済みですが、後藤さんはXboxOneはDDR3+SRAMだと推測しています。
MicrosoftはXbox OneにESRAMを搭載していると明かしているが、容量は明らかにしていない。しかし、容量が32MBで、メモリセルが標準的な6T SRAMだとすれば、トランジスタ数は計算上は約1.6B(16億)となる。ちょうどぴったりと、PS4とXbox Oneの差分を埋めるトランジスタ数となる。逆を言えば、トランジスタ数の計算からすると、組み込まれたグラフィックスSRAMが32MB程度であることが分かる。
まとめると、次のような構成になります。
PS4:高速なメモリ「GDDR5」を8GB搭載
XboxOne:低速なメモリ「DDR3」を8GB搭載+超高速なメモリ「SRAM」を32MB搭載
これでどっちが高性能かを比較するのは難しいところ。どんなデータもそれなりに高速にアクセスできるPS4と、ごく一部のデータだけは超高速にアクセスできて他は遅いXboxOne。 XboxOneの32MBの領域になんのデータを格納するといいのかはゲームによって違ってきますし、プログラマの腕にかかってそうです。Xbox Oneは仮想化で3つのOSが動いているそうですので、その辺りもオーバーヘッドあるかもしれませんね。(PC Watch)