スクウェア・エニックスは、E3会場からの動画生配信「Square Enix Presents Live E3 2013」を行いました。その中で、野村哲也氏がFF15のインタビューに答えていますので、テキストに書き起こして掲載します。インタビューの中で、XboxOneでも発売されることが明らかにされています。>>続き
野村氏:唐突に始まっちゃったが、日本の方にはわからなかったと思うが、FF15を実機でプレイしている動画です。カットシーンではない。実際に動いているゲーム画面。この動画は後ほどホームページにもアップする。
(現在公式サイトで公開されています)
質問:公式に15になったわけですが、名前変更の経緯を教えてください。
野村氏:タイトル自体は実は発表して1年経った時にヴェルサスの構想が壮大になってきていたので、そこまでの規模になるならナンバリングにしてはどうかと言われていた。そこから数年間は時折議論になった。2年前に次世代の対応に具体的に話をしはじめたあたりから、正式に15にしますかという話になった。今から1年前に完全に次世代開発に切り替えたが、そのときには正式にFF15にすることでまとまっていた。
質問:アクションRPGか?
野村氏:アクションベース。画面よく見るとコマンドらしきものなどこれまでのFFを感じるものは残している。完全なアクションゲームにならないように気を遣っている。FFであることが重要であると思っている。
質問:ノクトのファンは多く、ミステリアスな存在だが彼について教えてください。
野村氏:ノクトは正直、中身は全然かっこよくないキャラクター。見た目はスカしたかんじに見えるかもしれないが、ちょっと変なヤツ。そこがポイントかもしれない。
質問:ゲームはノクトを中心にしているのか、それ以外のキャラも重要なのか?
野村氏:FFというゲームはパーティが重要だと思っている。1対1の戦いではなくチームで敵にどういどむか?誰にどういう順番でどう行動させて戦うのか?が大事なと思っている。映像で連携させている場面もあったが、連携も豊富に入れている。これまでイメージする連携と違って、ドラマ性のあるというか、システマチックではない感じの連携が入っている。これはFFのパーティのバトルということを意識している。
質問:重力を操作している場面があったが?
野村氏:ノクトはワープする能力を持っているので、空中を瞬間移動したりする。すごいリアルに作りこんでしまうとゲームとして、面白いことができなくなってしまう部分はある。たとえば、空中に敵を浮かせてコンボを入れる場合に通常の落下速度だとできない。見た目はリアルにしているが、表現はデフォルメしてゲームとして面白くなるように調整をしている。
質問:最後に質問。本作に関する新情報を長い間待っていたファンに一言。
野村氏:プラットフォームは完全に次世代に移行した。1年前までは現行機でも検討していた。しかし次世代に完全にシフトすることでここまでクオリティを上げることができた。ルミナスを使用しているがすべてのツールがそろっているわけではないので、まだまだクオリティは上がっていく。
作り方もこれまでのゲームと違うものになっている。これまではコンシューマーのハードに合わせた作り方をしていた。複数ハードを出す場合はどちらかのハードに合わせて平均化する作り方をしていた。クオリティを第一に考えるとすべてをベストにできない作り方をしたくないと思っていた。今回次世代機の開発にあたって、まったくコンシューマーに合わせない作り方をした。
質問:あと1分くらいです。
野村氏:今回発表された次世代機よりはるかに高いものがオリジナルになっていて、それをベースに開発にしている。今回マルチプラットフォームになったのは、DirextX11が対応できるハードに移植を行っているもの。
質問:最後に一言ありますか?
野村氏:何かが足を引っ張るとか、移植されるハード間による影響は無い。各ハードのスペック次第でそれぞれのクオリティに違いが出てくる(スペックの高いハードほどオリジナルに近づく)
質問:キングダムハーツ3とFF15が両方XboxOneで出るというので正しいですか?
野村氏:そうです。DirectX11が動くのであれば、ほかのハードへの移植も検討していく。