リバプール大学の研究者らがWi-Fiのアクセスポイントに感染するタイプのコンピュータウイルスの作成に成功しました。ウイルスはアクセスポイントを攻撃して侵入、アクセスポイントのファームウェアをウイルス入りのものに書き換えてしまいます。さらに、周辺にある他のアクセスポイントを攻撃して侵入し、仲間を増やしていくとのこと。
アクセスポイントが乗っ取られると、そこに接続しているパソコンやスマートフォンに様々な悪事を行うことが可能になってしまいます。これまでのセキュリティソフトは、パソコンやスマートフォンの中にあるウイルスは駆除できますが、アクセスポイントのように通信経路の途中がウイルスに侵されている場合には対応が困難です。Wi-Fiは今や日本の至るところに設置されていますが、そのすべてがきっちり防御できているかは多いに疑問です。近い将来このタイプのウイルスが猛威をふるうかもしれません。せめて、自宅のWi-Fiのセキュリティはしっかり設定したいところです。(スラッシュドットジャパン)