中国国営テレビのCCTVは、毎年恒例の消費者保護番組でニコンを批判しました。ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D600」で撮影すると黒い斑点が映るなどの問題があるにもかかわらず、返品に応じなかったなどとしています。
この番組では昨年は米アップルが批判され、国家的な盛り上がりを見せた結果、最終的にクックCEOが謝罪する事態にまでなりました。これまでにマクドナルドやフォルクスワーゲンなども標的にされています。
今回のことを「中国による外資たたきか」と言ってしまうのは簡単ですが、D600に関しては日本やアメリカの消費者の間でも「ゴミが写り込む」と問題視された製品。日本では「掃除やってみてね、それでもダメだったら無償修理するよ」と、問題を認めない言いっぷりでの対応でした。それなのにD610というマイナーチェンジモデルを1年足らずで投入したあたり、やはり何かあったんだろうなと連想せずにはいられません。ニコンは中国に限らず、日本でも誠意ある対応をして欲しいところです。(日経新聞)
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