ソニーは、SCEが保有するスクウェア・エニックスの株式952万株をすべて売却すると発表しました。その利益として48億円を4月〜6月の決算に計上します。ソニーはビルの売却などを進めており、その一環と思われます。
SCEがスクウェアの株式を購入したのは2001年。当時スクウェアは、130億円以上をかけて製作したフルCG映画「ファイナルファンタジー」がヒットせずに巨額の損失を計上。その穴埋めとして出資をしてもらったものでした。エニックスと合併したあとも株式の8.25%を保有する第三位の株主として大きな存在でしたが、プレステへの独占供給を強要することなどはなく、スクエニは任天堂向けMicrosoft向けにもたくさんのソフトをリリースしてきました。スクエニにとっては寛容で理解のあるよい株主だったのではないでしょうか。それだけに売却は残念ですが、ソニー本体に余裕がなくなってきたということなのだと思われます。(ロイター通信)