東京と名古屋を40分で結ぶリニアモーターカーの建設がいよいよこの秋から始まります。総工費は2027年開業の名古屋までが5兆4300億円、2045年の大阪までだと9兆0300億円にもなります。国や自治体からの借り入れなしに、JR東海が一社ですべてを負担。東洋経済によると、資金的にもかなりリスキーなプロジェクトとなっているようです。
アベノミクスが続く限り、中長期的に金利反転のリスクは避けられない。債務5兆円として、金利が0.75%上昇すると仮定すると、年間で375億円利息が膨らむ計算になる。これは同社の年間配当可能利益322億円を大きく超える水準だ。
そうは言っても、自治体から援助を得たりすると途中駅を作る圧力がかかったりルートで揉めたりしますから、JR東海として理想のルートを実現するにはこの方法しかなかったのかもしれません。(東洋経済)