国立競技場将来構想有識者会議は5月28日、2019年に完成予定の新国立競技場の基本設計をまとめました。昨年の国際コンペでは「すごすぎて建築できない建築家」として有名なザハ・ハディド氏のデザインが採用され、あまりに奇抜なデザインから総工費が予算をはるかに上回る3000億円になるのでは?とも囁かれていました。 今回新しく公開された基本設計では首都高をまたいでいたデッキ部分が削られたり、高さが下がったりしてコンパクトな形になっています。>>続き
過去:東京五輪向け新国立競技場はなんで3000億円もかかるの!?とんでもない理由を解説
コンペ受賞時のデザイン
新たに起こされた基本設計による完成イメージ
屋根は開閉式で、天然芝。
日照シミュレーションの結果。芝の育成に適するように、南側の屋根だけ透明度の高い素材を採用するようです。
観客の退場シミュレーション。『観客全員が敷地外に安全に退場するためには、退場する観客を誘導する必要があり、建物外周部で反時計回りに誘導を行った場合、最短で約40分で観客全員が各座席から敷地の外に退場できることが確認された。 』とのこと。8万人収容ともなると退場には時間がかかるようです。
現在の競技場に比べて周囲への騒音がぐっと低減される見込み。遮音性の高い屋根を採用していることによるもの。現在の国立ではライブが滅多に開催されませんでしたが、新国立ではたくさん開催されるかもしれませんね。
なんと、客席の足元から冷気が出てくる空調を全席に装備。熱中症などを防ぎ、夏場でも快適に過ごせそうです。
総工費は競技場本体が約1,388億円、周辺整備が約237億円で合計1,625億円。2015年10月に建設を開始し、2019年3月に完成予定です。