日立は、次世代コンピューターとして注目されている「量子コンピュータ」に匹敵する演算性能を半導体で実現した新しいコンピュータを開発したと発表しました。巡回セールスマン問題などの組み合わせ最適化問題を普通のコンピューターより1800倍電力効率よく解析することができるとしています。
巡回セールスマン問題とは、セールスマンが複数の営業先をまわるときに、最も短い経路を算出する問題のこと。営業先が増えると組み合わせが爆発的に増大していくため通常のコンピューターが行なう「全経路の経路の長さを出したあとで最短のものを選ぶ」方式だと計算に何万年もかかってしまうことが知られています。
量子コンピューターは、量子の状態が最適な状態で安定する特性を使って組み合わせ最適化問題を一発で解けるものですが、超電導素子を使ったり極低温にしなければならないなど運用ハードルの高いものでした。
今回、日立はこれをCMOS半導体で擬似的に再現するCMOSアニーリング技術を開発しました。すでに試作に成功したそうで、今後の製品化が期待されます。量子アニーリングを遣った量子コンピューターは、カナダのD-waveがすでに製品化し販売されています。(PC Watch)
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コメント (2)
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うむ、わからんw
そもセールスマンの最短経路を出すのがそんなに難しいという認識自体無かったわ
行き先ごとに一番近い次の行き先を選択してけばいいのでは?と思ってしまうけど、それをやるには全ての物件と物件同士の距離データも必要だもんな。
それだと一件増えるごとに既存物件の数だけ距離データが増すから、例えば1万件あったら、そこへさらに一件増えただけで1万件分の距離データが増えるんか。
そら無理だわな…
※1
「アルゴリズムの凄さを伝えるアニメかと思ったらマジキチアニメだった件」
ttp://youtu.be/_-KfZCZ4F0Q
端的に言えばこの動画のようなモンだね。
コンピューターの進化ってのは単純な回路の増加や
その微細化だけでなく色んな方向から進めていかないと
多分もう微細化の方だと限界だろう。