スクウェア・エニックス元社長の和田洋一氏が6月16日で同社を退社することがわかりました!自身のFacebookに投稿したもので、今後はスクエニの子会社としてクラウドゲーミングの開発を行っている神羅テクノロジーに注力するとのこと。
昨日6月16日を以って、スクウェア・エニックスとの契約が満了になりました。
2013年6月CEOを辞任して2年。
辞任時点でMMOはすでに軌道に乗せ、HDについてもその期に大幅に整理を完了していたので、未完成だったF2P(スマホ、ブラウザ等)、アジアを中心とした海外展開、そしてクラウドと、成長3分野について陣頭指揮を取ってきました。
概ね結果が見え、長きにわたったスクエニ経営者稼業もこれで責任が全うできたと思います。
皆様、ご支援ありがとうございました。
本日からは、シンラ・テクノロジー President と、メタップス社外取締役に特化します。
スクエニは和田社長のもとで会社として大きく成長し2004年に600億円だった売り上げは2010年には1900億円にまで達しました。しかし、その影ではFFブランドの乱発やモバイルへの傾倒などからファン離れも招き、利益率を重視するその姿勢に批判が集まりました。一方で、吉田Pの抜擢によるFF14のリブートやルミナススタジオの開発による技術力の強化など、現在のスクエニ復活につながる流れを作ったのは和田氏であるとみる向きもあります。「こいつは悪いやつだ」「いいヤツだ」などと一言で片付けられないのは当たり前ですが、ゲーム業界に多くの影響を与えた経営者であったのは間違いないところでは無いでしょうか。
個人的には毎年、株主総会で和田さんのゲーム業界の分析や動向と戦略の話を聞くのが楽しみでした。お疲れ様でした!