興味深い記事だったのでご紹介。PCを使わずスマホのみでインターネットに触れているスマホネイティヴの世代では、LINE上に大きな「組織」を作る活動が行われていて、そうした組織の中で最大勢力であるらしい「帝越グループ」の中心人物へのインタビュー記事です。かつての2ちゃんねるとか、モバゲーの初期とか、時代時代で様々なコミュニティがあったかと思いますが、そうしたものの現在のカタチなのかもしれません。「総裁」を名乗る帝越コク氏は1999年まで生まれの現役の高校一年生。
匿名クラブの活動目的は、匿名の人たちが、親睦を深めながら何をどこまでやれるのか?という可能性を探求することです。活動内容は、SNS上での会員同士の慣れ合いや、Twitter上でのフォロ爆(自動生成などで大量に作成した非アクティブなアカウントで一斉フォローしフォロワーを増やす行為)がメインです。最近ではオリジナルTシャツの販売なども行っています。
SNL:すみません。拡散グループとは…?
帝越:LINEの友達追加用のURLを拡散し、友達を増やす活動を行うグループのことです。
SNL:そんな風に友達を募集する目的って、一体何なんでしょう?
帝越:LINEをTwitterのように使いたい人達がいるんです。「LINE民」って呼ばれているんですけど、LINE民は大体友達数が1,000人を超えていると思います。その友達を獲得するための手段として、拡散グループの需要があるんです。
こんな世界があるんですねぇ。LINEのような中心のない世界、中心を作りにくいアーキテクチャーのシステムの中で、中心を求めたがる人たちと、彼の存在がうまくマッチングしたんでしょうか。掲示板などと違って集まる場所があるわけではないシステムの中で、今後ずっと組織を維持し続けていけるのか興味深いところです。(kakeru)