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Photoshopの生みの親へインタビュー!「最初は個人的な楽しみから開発」「今の開発者は40人」 

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Photoshop開発の統括をしているAdobeのトーマス・ノール氏と有名フォトグラファーのレスリー・キー氏へのインタビュー記事が面白かったのでご紹介。Photoshopは映画やゲーム、テレビ番組、雑誌など様々なグラフィックスの編集に用いられている画像編集ソフトの金字塔。最初のバージョンは1987年にトーマス・ノール氏が大学の博士課程の時に個人的に開発した画像編集ソフトが原点。その後1990年に「Photoshop 1.0」が発売されるわけですが、当時のパソコンであるMacはモノクロしか表示できないものでした。しかし、Photoshopはそんな環境であってもカラー画像の編集を可能としていました。その秘密について以下のように語られています。

Engadget:私が最初にPhotoshopを使ったのはMacintosh SEでだったのですが、最初に驚いたのは、カラー画像をモノクロで表示するディザリング機能が自動で動作し、また美しかった点です。これはどのように導入されたのでしょう?

Knoll氏:Photoshopは1.0から、表示しているディスプレイと内部データの処理を切り離して扱えるアーキテクチャーになっています。1.0開発時から、イメージデータは本来、24ビットフルカラーまでをサポートできるのがいいだろうと考えていました。そこで、フルカラーの画像をモノクロ表示のハードウェアでもなるべく綺麗に表示すべく、ディザリングを導入しています。

当時、他のペイントソフトはハードウェアにデータを合わせて作られていため、モノクロ画面のMac時代に作られたソフトは、扱えるデータもモノクロのみでした。Mac IIの時代にはハードウェア側に合わせてカラーが扱えるアプリも出ましたが、こちらも8ビットのインデックスカラーのみでした。

印刷の現場ですと、重要なのはやはり解像度の高いデータです。1.0開発時点でさえ、印刷のデータは200dpiが当然といった状況でした。

技術的には、アプリ独自の仮想メモリを実装した点がポイントです。当時のMac本体はメモリ容量が小さかった(※編注:最大増設時でも8~16MB、標準では1~2MB)ため、そうしたデータは、本体メモリでは展開できない容量となります。そこでPhotoshopは開発中である88年の9月から、アプリ独自の仮想メモリを実装して対応したのです。

ディスプレイ表示用のデータと、画像として保持する内部データを別に管理すること、アプリ独自に仮想メモリを実装することで、低スペックなマシンでもフルカラーで高解像度の画像を扱えるようになっていたのですね!インタビューではこのほかPhotoshopという名前を付けた時の裏話や、最近の「コンテンツに応じる」系や「Camera RAW」の話など非常に興味深い内容となっています!(Engadget)

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