ゲーム開発者イベントCEDEC2016でスクエニの開発者が講演したFF15の最適化手法を詳しく解説した記事をご紹介。ゲーム開発はゲームデザインを優先して「とにかく作って」あとからゲーム機の本来の性能を限界まで引き出せるように改善を行っていくものなのですが、今回の講演ではCPUをいかに効率よく処理に割り当てるかという話と、いかにエフェクトの負荷を軽くするかの2点について語られています。
前者はスケジューリングの話で、2014年の東京ゲームショウ時点ではCPU使用率が41%止まりで半分以上が空回りしてる状態だったのが、最新版では87%を使いこなす状態にまでなったそうです。
後者は魔法などのVFX処理をいかに軽くしてフレームレートを引き上げるかという話で、フォグ効果や大気散乱効果を近景には適用せずに遠景だけ適用するなど細かいシェーダーの調整をして、見た目を損なわずに17fpsから30fpsへ引き上げることができたそうです!
あの美しいグラフィックを実現するためには、このような創意工夫に満ちた技術者の挑戦が隠れていたんですね!(4Gamer)