RPGなのにダンジョンが無いという衝撃のゲームデザインが話題となっているサガ最新作の「サガスカーレットグレイス」。サガを司る神であるスクエニの河津氏がその意図をたっぷり語ったインタビュー記事をご紹介。ぜひとも全文を読んでいただきたいですが、少し抜粋します。
迷ったのですが、ダンジョンを探索するという遊びは、今回は切りました。その遊びが楽しめるゲームはほかにたくさんありますので、そちらを遊んでいただければ。
(中略)
昔と違って、ゲーム1本のボリュームが多くなっているので、全部の要素を入れていくと膨大な作業量になるんですよね。既存のゲームの焼き増しではなく、何が必要で何が要らない要素なのかを検討して、ロープレとして表現したいものを過不足なく入れたのが今回の設計です。ダンジョンの要素を切ったとしても、遊びとしては十分足りているという考えです。
つまり、ダンジョンを探索するのではなく、他のことで楽しんでほしいという意図のようです。ダンジョンがなくても、ゲームプレイ時間は1周50時間ほどあり、ボリュームとしては十分に満足できそう。じゃあどういったところに力点が置かれているかというと、やはりフリーシナリオ。
市川 とはいえ、”殺す”を選んだ場合は、そのまま相手を殺して物語が進むんですよ。ふつうはないですよね。そんな仕掛けがあちこちに張り巡らされていて、テストチームから「全貌が見えません」という声が上がるほどで(笑)。さりげないように見えた選択の先に、まったく違う展開が待っていたりもして。自分がいままでテストプレイで見てきた物語は、氷山の一角でしかなかったのでは? と思うほどです。
テキスト量が膨大だそうで、好きなキャラクターで好きなタイミングで好きな街を訪れて、好きな選択肢を選択することによって物語のバリエーションはとんでもない数になっていそうです。(ファミ通)
まあ、『サガ』は最初から異端なので。正統派なゲームを作ってもしょうがないですから。
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