4K対応のゲーム機として11月10日に発売されるPSpro。リードアーキテクトのマーク・サーニー氏へのインタビュー記事をご紹介。「PS4 Pro」のコンセプトとしては、PS4版のゲーム開発に、ちょっとだけ作業することで4K+HDRの美しい映像表現を可能にすることだったそうです。その労力はゲーム開発全体の1%以下だとか。ポイントは、テクスチャやCGモデルを既存のまま使えるようにすること。4K用の別モデルを用意するとそれだけで数億円かかりますし、さらに次のような弊害も。
メモリーが増え、アセットが増えると、それをロードし、処理する時間が必要になります。光ディスクの容量を使い切っていたら、ディスク枚数を増やすことになりますが、そんなことはできない。
ということで、AMDのPolarisアーキテクチャから技術を選択して入れ込むことで、既存のテクスチャなどを使いまわしつつ4K画質にする工夫をしているそうです。描画時に必要なメモリ量が増える部分については、メインメモリではなくサウスブリッジのDDR3メモリを256MBから1GBに拡張して補っているとのこと。ハードのコストも、ソフト開発費もおさえながら高画質が実現できるわけですね。スペックを爆上げすると豪語している来年登場のXboxOne(スコーピオ)がどんな戦略で来るのか対決が楽しみです。(AV watch)
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