世界的に高い評価を受けた「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。オープンワールドゲームにつきもののバグが少ないのですが、その理由を開発スタッフが講演しました!開発スタッフ全員でゲームを最初から最後まで何度もプレイしていくという、独特の開発手法が採用された本作ですが、バグへの対処方法についてもまたこれまでのゲーム開発の常識を打ち破るものでした。
当時チームメンバーの全員(約80名)は2日間かけてゲームを最初から最後までプレイし、目指したビジョンを実現できたかどうか、検証した。ビジョンは達成されていたが、検証作業は非常に困難だった。様々なバグが発生し、ゲームがたった2日で617回もフリーズしたからだ。大礒氏によると、チーム内で「小まめにセーブしよう」という合言葉もできたくらいだ。
ということで、いざみんなでプレイしてみるとバグが多くて進まなかったので、通常は開発の最後に行うバグ取り作業(=デバッグ)を、開発の序盤から行うことにしたんだそうです。
バグとタスクの管理ツールを統合し、「バグだから後回し」という考え方を避け、すべてのバグを序盤から報告して優先順位をつけた。
各種機能などの「開発アイテム」と、「バグ」を同列に扱って、スタッフがやらねばならないことに優先順位をつけて対応していったとのこと。さらに、「投稿」を押すだけでバグを簡単に報告できる「ZELDA_ERROR」というシステムをゲーム内に実装し、誰でも手軽にバグ報告ができるようにしたそうです。
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