スクエニ松田社長が米Gameindustryのインタビューに応じており、その日本語版が公開されています。米マーベルと提携した大規模プロジェクトについては、社内の欧米スタッフのかなりの人数がつぎ込まれているようで、そのあおりでいくつかの有名IPの優先度が下がっていることが暗示されています。そこまでして開発されている新作は素晴らしいものになっている模様。
私が見ている限り,現在開発中のゲームのレベルは素晴らしいと思いますし,それについてのニュースもまもなく出ます。私は定期的にビルドをチェックするようにしていますが,見たところとても素晴らしいです
また、FFについても語っており、ごく一部をご紹介します。
(FFは)決して打ち切れるものではないので,その意味で私たちにとって非常に重要なフランチャイズですが,大きなプレッシャーの源でもあります。毎回,ファイナルファンタジーにどのようなチームを組むか頭を悩ませます。開発者は常に大きなプレッシャーの下で働くことになりますから
と、シリーズを今後もつづけていくことを示唆しました。その上で、FF15ユニバースのようにゲーム発売前に多メディア展開する手法を「素晴らしくうまくいった」と評価しながらも、今後も同様の手法をとるかはケースバイケースで判断していくとのことでした。
モバイルゲームの分野では、欧米向けには後れを取っていることを素直に認め、次なる一手を明かしています。
モバイルAR市場は魅力的なものになると信じています。モントリオールチームは,開発力と技術力の両面で非常に熟練しています。とくに,ARは強力な技術力が必要なので,新興のゲーム会社が大きな成功を収められる場だとは思いません。しかしSquare Enix Montrealはこの分野でうまくいくと思っています。
と、モントリオールのチームがAR技術を使って開発している新作への期待を語っています。ARというと、ポケモンGOの大ブームが連想されますが、あのくらいのデカいヤツを期待したいですね!
最後に、松田社長のこの言葉を紹介します。
つまるところ,我々はゲーム屋ですので,しっかりしたゲームを作ることがすべてで,これが変わることはありません。
私も株主総会で何度も松田社長が語る言葉を聞いておりますが、いつもながら一貫してブレないその姿勢、素晴らしいと思います。姿勢だけでなく、実際に結果を出しているので(ビジネス的にも、ゲームの面白さ的にも)、今後も社長を続けていって欲しいなと思います。
これだけの大手で経営トップがゲームに真正面から向き合っている会社ってスクエニくらいではないでしょうか。
経営者と開発者の摩擦がユーザにまで聞こえてくる業界にあって貴重な存在だと思います。
経営者がゲームを愛する姿勢はゲームファンとして嬉しいし、応援したくなります。
任天堂「‥‥‥‥」
そこまで行くにはまだまだ時間かかりそうだけど頑張って欲しいね。