スマートフォンを長く使っていると、だんだんバッテリが劣化してきて持ち時間が短くなってくるのは誰もが体験していると思いますが、そんな古くなったiPhoneの性能を意図的に落として、バッテリを長持ちさせようとしていたことを、Appleが認めました。
このことが判明したのは、「バッテリを交換したら何故かiPhoneが早くなった」という証言が出てきたためにベンチマークテストの結果を調べたところ、同じ機種でも個体によって奇妙なバラつきがあることがわかったからです。
上記はGeekbenchの集計結果で、一番高性能のiPhone 6sは2500付近のスコアを出していますが、それ以外にももっと低いスコアを出す個体があります。同じ機種なら同じ性能になるはずですが、性能の低い個体が存在するのはおかしい状況です。これについて、海外のTechCrunchなどの技術系メディアがAppleに質問を送ったところ、性能を落としていることを認める内容の返信が来たとのこと。
Our goal is to deliver the best experience for customers, which includes overall performance and prolonging the life of their devices. Lithium-ion batteries become less capable of supplying peak current demands when in cold conditions, have a low battery charge or as they age over time, which can result in the device unexpectedly shutting down to protect its electronic components.
(私たちの目標は顧客に最高の体験を提供することです。これには全体的な性能向上や端末の寿命を延ばすことも含まれます。リチウムイオンバッテリーは、寒い状況下でピーク電流を流せなくなったり、繰り返し使うことで最大容量まで充電できなくなったりします。このせいで、電子部品を保護するために予期しないシャットダウンがもたらされ得るのです)
つまり、古くなってバッテリが劣化してきたiPhoneは、バッテリの劣化をカバーしたり、予期せぬシャットダウンを防ぐために性能を落としているとのこと。一般的に、CPUの周波数を落としたり電圧を下げれば消費電力は減り、発熱も少なくなります。その反面、速度が遅くなります。
個人的には、この取り組み自体は悪いものではなく、バッテリの寿命を延ばしたり事故を防ぐために性能を落とすのは理にかなっていると思います。ただし、問題はそれをユーザに知らせることなく勝手にやってしまった点。これでは、「新しい機種に買い替えさせるために古い機種の性能を落とした」と解釈されても仕方ありません。
アップル版ソニータイマーか
シャブ中が起業しやはりシャブ中のジョブスが伸ばした会社なのは許すとして
先月「Android、位置情報オフのときも位置情報を収集してGoogleに送信してしまうバグ(笑)」が発覚した
NSAの民間部門企業らしいGoogleみたいに
いろいろと顧客の個人情報も秘密裏に収集して悪用してるんだろうな
アップデートの際に重くなるのは単にインタラクティブにサーバとデータをやり取りしているだけでなく
秘密裏に個人情報を送信しているためらしいし
ソニータイマーはFUDが作り出した完全な都市伝説でしょ、アップルのは実在する不正。
これが日本企業だったら、全ユーザ代表のサブスクリプション訴訟で、所有者一人ごとに端末代金を保証させられるんだろうなぁ。
Windows版のiTunesのことを考えると、本当にピーク時だけの問題なのかは疑わしいと思う。
スマホに求められる機能や性能がおおよそ満たされて、半導体の進歩が頭打ちに近づいていく今後は、特にあり得ると思う。買い替え需要を生むために、新発売のモデルの性能が上がるんじゃなくて(アップデートによって)既存のモデルの性能が下がる、という。