ソニーの平井社長が退任することが発表されましたが、「リッジ平井」の時代から今までを振り返る良記事がありましたのでご紹介します。執筆したのはライターの西田宗千佳氏で、いつもソニーのエグゼクティブにインタビューし、細かいところまで有力情報を聞き出して記事にしている方です。平井さんがソニーの社長に就任するはるか昔からインタビューしていた間柄だからこそ書ける親しみあふれる内容となっています。
一般の人や経済人にとっては平井さんというと、「ソニーの社長」だと思いますが、僕らゲーマーにとっては2006年のE3で「リィィッジ・レイサー!!」と叫んだSCEアメリカ支社の社長としての「リッジ平井」のイメージです。それが、SCEの社長になり、ソニー本体の副社長となり、ついに2012年にはソニーの社長になってしまったわけです。 感覚としては「俺たちのリッジ平井がめっちゃ出世しとる!!」って思っていた方も多いのではないでしょうか。
↓伝説のリッジ平井
↓これが今年1月のラスベガスでの講演。かっこいい!日本の企業の社長はしょぼいおっさんばかりですが、平井さんのプレゼンは本当にすごい。
この記事では、そんな平井さんがインタビューの間に垣間見せる素顔をはさみながら、SCEA⇒SCE⇒ソニーでの業績を振り返っています。
インタビューの最中、平井氏はよく、自分の趣味について語った。カメラが好きで、取材中に筆者が使うカメラに食いついてくる。ソニーの一眼レフが今ほどラインナップが揃っていなかった頃はニコン党だったようだが、今は自社のデジカメに愛着を注ぐ。自転車にも並々ならぬ愛情をもっており、ある日筆者が着ていた某ロードバイクメーカーのTシャツを見つけ、「お、あれ、乗っているんですか」と取材そっちのけで盛り上がったこともあった。
PS3の立て直し、PS4の大成功、モバイルの赤字脱却、テレビの復活を成し遂げて過去最高益(今年度達成の見込み)へと至るのはみなさんご存知の通り。PSNの不正アクセス事件とか、あったあった!と読みながら懐かしんでしまいました。ちょっと長い記事ですが、みなさまも激動の12年を思い出しながら読んでみてはいかがでしょうか?
記事は次の言葉で締めくくられています。
平井さん、お疲れさまでした。好きな自転車やスポーツカーを乗り回して、少し羽を伸ばしてください。そろそろ、レッドブルがいらない生活をしてもバチはあたりませんよ。