経済誌の週刊ダイヤモンドに任天堂君島社長のロングインタビューが掲載されていますのでご紹介します。 前の岩田社長と違って、君島社長がこういったインタビューに出てくるのはすごく珍しいことですが、ブレない任天堂の姿勢を表現する強い言葉がたくさん出てくる内容となりました。
スイッチの大ヒットについては、当初計画より40%も増産をすることになった状況を「大変なこと」であるとし、関係各所に話をとおしてなんとか供給体制を作った苦労が語られています。
キャパシティは上げました。生産を委託している会社のラインは増やしてもらいましたし、モノを作るには部材も必要なので、あらゆる部品メーカーになんとか増産してほしいとお願いして回りました。1品でも足りないとゲーム機は動きませんから。
そして、スイッチを応用したコンテンツとして、世界中に驚きを与えた「ニンテンドーラボ」。段ボールとスイッチを組み合わせて、新しい遊び方を提案するスタイルに期待が集まっています。経済誌の記者らしく、教育ビジネスへの参入はどうかと聞かれると次のように答えました。
――「ラボ」は、子どもの理系教育に役立つとの見方が出ていますが、任天堂として教育ビジネスに関心はありますか。
いえいえ。われわれはまずは遊びを提供することに徹します。
ですよね!ブレない!かっこいい。
最後に、今後の展望については次にように語っています。
任天堂のビジネスは常に右肩上がりでどんどん売り上げが増えていくようなものではありません。スイッチだって何年か経ったら必ず飽きられます。次に面白いものを作らなければ必ず廃れてくる厳しいビジネスです。でも、任天堂は次にまた面白いものを作って、必ず爆発的に売れるものを作ります。
岩田さんが亡くなった後、任天堂の先行きを心配する声が多く上がりましたが、素晴らしいゲームとハードによって見事に復活を遂げ、これからも僕らを楽しませてくれそうですね!
なお、元記事ではUSJの進捗やVRへの考え、スマホゲームについてなど様々な話題に触れています。