FF15の開発者が同作で使われたAI技術を解説した記事をご紹介します。今まで何度かこの手の記事を紹介してきましたが、今回のが一番わかりやすい気がします!かなりかみ砕いて説明してくれています。
FF15では、動かせるのは主人公のノクトのみでその他の仲間キャラクターはAIで自動的に動くのですが、そこでプレイヤーに気持ちよくプレイしてもらうために、空気を読んで接待プレイするようになっているそうです!
── つまり空気を読んだ接待プレイができるということですね。そのさじ加減のコントロールは、どうやっているのでしょうか?
上段:戦闘シーンでは、仲間が敵へのとどめを横取りしないように、仲間の攻撃ではあまりとどめを刺さないような設定になっています。あと、プレイヤーが相手している敵にはなるべく近づかず、戦いの邪魔をしないよう、仲間のキャラクターAIが認識しています。
また、仲間キャラクターそれぞれが自分で考えて行動するためのAIのほかにも、神の視点で映画監督のように各キャラクターに指示を出す「メタAI」という存在がいて、これがうまーく仲間たちに支持を出しているそうです。
プレイヤーがピンチになった時、仲間のうち誰か1人が助けに来るのですが、この時メタAIが「じゃあ、プロンプトが助けに行け」という命令を出しています。このメタAIがいないと、全員が個別に判断した結果、全員が一斉にプレイヤーを助けに来てしまいます。
三宅:複数人がいっせいに助けて回復がかぶっちゃう、なんていうのはオンラインRPGなどでたまにみる光景なので、リアルといえばリアルですけどね(笑)。でもAIがやるとちょっとおバカに見えてしまう。そこでメタAIにチームワークを担当させています。
ゲームのAIの価値基準は、あくまでプレイヤーに楽しんでもらうことなんですね。
技術評論社
売り上げランキング: 28,164
あーだから味方があんまり敵にトドメ刺したりしないのか