米国ボストンに住んでもうすぐ1年となりますが、前回の「仕事のやり方」に続いて生活費の生々しい実態についてお伝えします！これからアメリカに住んでみたい！と思っている方の参考になれば幸いです。また、よくエンジニアの給料が日米で違いすぎるという声がありますが、彼らの収入がどこに消えて行ってしまうのかもよくわかるのではないでしょうか。

家計簿

月々の出費はだいたいこんなかんじ。（※一人暮らしでの数字です）

だいたい毎月の出費はこんな感じ。4360ドル！！日本円にして49万5,679円！！ありえなくないですか？？別に贅沢しているわけではなくて、昼は毎日外食で、朝と夜はなるべく家で済ませ節約。飲み会は1回100ドルで3回分てかんじです。

ひとつずつみていきましょう。

家賃：2300ドル

はい、めっちゃ高いです。いきなり核心であり元凶ですね。なんなの？馬鹿なの？　一人暮らし用のワンルームだと安くても1800ドルで、日本人が住むようなセキュリティの確保されたアパートだと2000ドル（20万円強）からってかんじです。
ただ、ジムがついてたり、コンシェルジュがいたり、ゴミが24時間捨て放題だったり、品質はかなり高いです。まず、アパートのWebサイトやアプリがあって住民一人一人にログインIDが発行されてます。Amazonから荷物がマンションに届くと、管理会社からがSMSでメッセージが来て、受付に取りに来て！って教えてくれたり、水道がつまった時もWebから申請すると外出している間に直してくれたり。家賃の支払い状況ももちろんWebから確認可能。もっと普通の安い家はないんか？ってかんじですが、日本人が住めるような治安のよいところには無いようです。安いと洗濯機が共用だったりしますし。
⇒興味がある人はエイブル ボストン支店のサイトまたはリダック ボストンのサイトで物件情報を見てみると面白いかも。

ちなみに、ボストンはアメリカでベスト3の家賃が高い街で、他にサンフランシスコとニューヨークが高いです。

自動車：700ドル

日本人向けのリースで月額700ドル払っていて、これは現地の人たちに比べて割高になっていると思います。日本人の留学生なんかは自動車持たないで電車通学している方もいらっしゃいますが、冬の買い物がとても大変そうです。冬は気温がマイナス10℃くらいになって雪が融けずに路上に増えるばかり。寒空の下で、ミネラルウォーターを買い込んで雪道を歩いて帰るハメに…。車ならそのあたりがかなり楽になります。

ガソリン代：60ドル

1ガロン3ドル弱が相場。リッター80円くらいでしょうか。ちなみに、東京だといま145円くらいの模様です。

自動車保険・火災保険：160ドル

住居保険（いわゆる火災保険）と自動車保険あわせて2000ドル/年です。

健康保険はどうなの？

アメリカでは保険が任意で、とんでもない請求をされるとしばしば話題になりますよね。自分は医療保険に入っているんですが、残念ながら、会社が法人契約してくれているので自分ではどのくらいの金額かはわからないです。同僚が先日こちらで親知らずを抜いたところ、請求額は100万円くらいだったそうです。保険会社が払ってくれて、本人負担は無いようですが…。もし保険に入れてなかったかと思うと恐ろしいですね…。

食費（外食）

一回の食事代は一人あたりランチで10ドルから15ドル、ディナーで40ドル～100ドルといったかんじ。吉野家とか松屋のようなチェーン店が存在しておりませんので、外食は高いです！しかもチップが20％上乗せになります。その分、サービスはとても良いです。
味は全然期待していなかったんですが、想像以上に美味しいお店が多いです。世界中から移民が来ているので、中国人の中華料理屋、インド人のカレー屋、ベトナム人のフォー屋、タイ人のトムヤムクンなどなど各国の本格的な味が楽しめます。ブラジル料理のシュラスコ（肉を串刺しにして焼くやつ）が、すげー美味しいです。
あと、ハンバーガーも美味しいんですよ！日本のと全然違う。挽きたての肉を焼いてくれて、肉が全然うまい。そこにカリカリのベーコンとチーズにレタスとトマト。週に一回はハンバーガーを食べないと落ち着かないです。日本だとShake Shackが最近流行ってますけど、Shake Shackはこっち的には中の下くらいのレベルです。マクドナルドは味もサイズも値段も日本と同じで、ちっとも行かないです。高速道路のサービスエリアで1回行ったくらい。

食費（内食）

スーパーでの食材の値段は日本と同じくらいです。ミネラルウォーターはめちゃくちゃ安くて、500mlの24本セットが3ドルとかです。牛乳は1.8リットルで3ドルくらい。お総菜コーナーも充実してて、お寿司パックなんかも10ドルくらいであります。けっこう美味しい。あと冷凍食品が安くて美味しいものが揃っています。ピザ5枚5ドルとか…！Trader Joe’sというスーパーの冷凍餃子がめっちゃ美味しい。日本の冷凍餃子より美味しい。

電気ガス水道：160ドル

うちはオール電化なんでガスはないですが、月額の電気代は100ドルから150ドルくらい。冬は部屋が凍るので暖房つけっぱなしですが、それでも150ドルにおさまりました。水道代は60ドルくらい。お風呂は毎日湯船にお湯はってゆっくりしてます。シャワーならもっと安いかもです。

インターネット＋テレビ：130ドル

ケーブルテレビ最大手のコムキャストと契約していて、ネットは50Mbpsでテレビが何百チャンネルかついているプランで月120ドルくらい。オンデマンドで映画を無料で見れたりしますし、放送中の番組でも30分くらいは巻き戻して見れたりして、すごい便利です。映画やドラマもニュースもスポーツも常にやってる。

スマホ：30ドル

月額29ドルで2GB。渡米時に空港でいきなりスマホを使いたかったので、日本にいるときに米国の携帯電話が契約できるハナセルというところに申し込みました。会社にいるときはゲスト用のWi-Fi使っているので、2GBで十分。
こちらでポピュラーな大手のVerizon、AT&T、T-Mobileあたりで契約すると5000円から8000円ですね。日本と同じ水準だと思います。

まとめ

まとめると、家賃が超高くて、車の維持費は安くて、光熱費・通信費は同じくらいで、食費は外食すると高くて自炊すれば同じくらい。アメリカの給料は高いけど、その分コストもかかるってのは正しい認識だと思います。少なくともボストンでは。僕は会社の命令で単身赴任なので、家賃や自動車代などなど会社に出してもらっているのでやっていけてますが、自力でこちらで暮らすのはすごく大変です。

こちらで通ってる英会話教室の先生（アメリカ人）によると、ボストンで暮らすには一人暮らしでも手取り月額4000ドル（40万円）は必要だとのこと。その言葉と、僕の実生活上の数字はだいたい合っているかなーと思います。

なんでこんな高いの？

何故かというと、ボストンという街はハーバード大学とマサチューセッツ工科大学（MIT）があって、日本で言うと東大と京大が両方あるみたいな高学歴の街なんですよ。ほかにも優秀な私立大学がたくさんあり、医療技術も世界トップ。音楽もバークリー音楽大学があったり。つまり、世界中から学生・研究者・ビジネスパーソンが留学しに集まってくる場所なんですね。大学の学費が1年間500万円（1年間ですよ！？）とかなのに。　そんなところに通えるお金持ちの留学生数十万人が毎年のように出たり入ったりするから、賃貸アパート市場がめっちゃ高騰しているというわけです。

日本は一人暮らしが低コストでできるすげーいい環境だなぁと思うんですが、反面、だから結婚しない社会になってきたんじゃない？？とも感じました。こっちだと同棲した方が家賃がまず圧倒的に安くなるし、食料もまとめ買いが基本なので。卒業したての新社会人は、だいたいルームシェアしているようです。

2018.09.29

日記：アメリカの生活費は月40万円！？家計簿を公開します！

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