ファミ通に往年のFF6開発者が集結してのインタビュー記事が掲載されていますのでご紹介。集まったのは坂口博信氏、北瀬佳範氏、渋谷員子氏、赤尾実氏、中村栄治氏の5人で、FF6開発当時のエピソードが多数語られていて面白いです。当時は30名ほどのスタッフで開発されており、それまではグラフィックと効果音作成を掛け持ちするなど今からすると小規模のチームだったそうです。
FF6といえば世界が崩壊してしまう衝撃的な展開が記憶に残っていますが、それは当初は作る予定ではなかったとのこと。
坂口 崩壊後の世界は、じつは最初、作る予定はなかったんですよ。
北瀬 本来は“世界が崩壊しそうだから、崩壊する前にケフカを止めて世界を救う”予定だったんですよ。ただ、そこからもうひと捻り入れようというお話になりまして。
坂口 思ったよりも制作が順調に進んで、発売日までのスケジュールの余裕ができたので実現しました。
しかし、余裕ができたとはいえ、FF5発売後から開発が始まり、坂口氏いわく「会社に泊まるのは当たり前」の生活で1年ですから、かなり濃密な開発作業だったことが伺えます。
よく話題になるティナの髪の色については、ドット絵の渋谷さんが次のように明かしました。
渋谷 いまもよく「ティナは金髪なの? それとも緑髪なの?」って言われます。本当に天野さんのデザイン通りにすると、ゲーム内の登場キャラクターたちのほとんどが金髪になってしまい、見分けが付かなくなりますし、金髪ばかりでは個性も薄れてしまいますよね。ですので、天野さんには自由に描いてもらいつつ、画面の色彩は、私がコントロールしていました。
天野さんのイメージイラストと渋谷さんのドット絵は、ほとんどが、渋谷さんが先に描いているとのこと。そんな事情もあって魔導アーマーのイラストが上がってきた時なんかは
僕たちも「えっ、魔導アーマーってこんな形なの!?」って驚いてましたよ(笑)。
という反応だったとか。
インタビューでは、他にも坂口さんと北瀬さんのシナリオ作りの裏話や、シドに魚を食べさせるシーンの正解ルートの話など、今だから言える濃いエピソードが満載です!ぜひファミ通の記事全文をご覧ください。