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「聖剣伝説2」の神OPはいかにして作られた?作曲&プログラムの秘密

聖剣伝説2OP

1993年8月6日に発売された「聖剣伝説2」ですが、そのオープニングデモは多くの人の心をひきつけ今なお語り継がれています。今回、作曲の菊田裕樹さんがTwitterで、あの曲「天使の怖れ」はどうやって生まれたのか、当時の貴重なメモとともに明らかにしています。また、当時スクウェア入社したばかりだった現スクエニ・杉本浩二さんがプログラムの秘密も明かしました。

それによると、あのオープニング曲はまず映像が先に作られ、そのタイミングにあわせて曲を作曲したとのこと! 画面が黒い文字だけの状態からグラフィックが表示されるタイミング、さらに鳥の群れが飛んでくるタイミングが見事にマッチしているのはそのおかげなんですね!

さらに、スーパーファミコンとは思えないあの美しい1枚絵は、なんとデコードに1分もかかる超圧縮技術で圧縮されているそうです! スーパーファミコンの限られたROM容量に押し込むためには、圧縮する必要があったんですね。しかし画像を展開処理しはじめてから画像が表示されるまでに1分もかかるので、それまでの間にロゴや文字表示などで時間を稼いでいるとのこと。

追記:スクエニ杉本さんから補足情報をいただきました!
最初に一枚絵の一部が表示される時点ではまだ展開処理は完了しておらず、裏で引き続き展開処理が行われているそうです。

追記その2:
元スクウェア上田晃さんと菊田さんによると、当初はフラミンゴは飛ぶ予定がなかったのが、思いつきで勝手に上田さんが追加したものだとのこと!

というわけで、あの素晴らしすぎるオープニングは、考え抜かれて生まれたものではなく、技術的課題のために1分間が必要になり、気まぐれで鳥が飛ぶことになり、そんな映像に合わせて長いイントロ部を持つ「天使の怖れ」が生まれたというわけです。音楽・美術・技術の絶妙なコンビネーションで成り立っているんですね。たぶんみんな天才なんです…。

菊田さんのTwitterにはそのほかにも聖剣伝説2に関するたくさんの裏話が投稿されています。

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