スクエニの松田社長が年頭所感を示しました。それによると、PS5やXboxなどの次世代ゲーム機の発売や、ソーシャルゲーム市場の成長鈍化といった背景を踏まえて、クラウドゲーミングに対しても積極的に取り組む姿勢を強調しました。
当社は、次世代ゲームコンソール向けのタイトル開発を着実に行うだけでなく、5G時代の到来にあたって本格化するであろうクラウドゲーミングへの対応も積極的に進めてゆきます。
特に、従来のゲームコンソールが十分普及していないインドや南米といった成長地域においては、通信インフラの改善とともに、従来のゲームコンソールやPCを必要とする環境を飛び越し、直接ゲームプレイ環境をユーザーに提供するクラウドストリーミングは、市場を広げる大きな可能性があると期待しています。
とのこと。既存のハードウェアのゲーム機を飛び越えて、新興国市場が一気にクラウドゲーミング市場になるというシナリオは、アフリカで固定電話を飛び越えて一気に携帯電話が普及したのと似ていますね。クラウドゲームはAppleやGoogleもプラットフォーマーとして参画してきたり、ソニーがMicrosoftのクラウドと提携したりとプレイヤーが大きく変わりそうな様相。この荒波をスクエニがどう迎え撃っていくのか見守りたいと思います。
PS5世代のゲーム専用機もクラウドゲーミングに力を入れてくるでしょうねえ。クラウドだけでなくローカルでもハイスペで遊べるというのが専用機の強みですから、クラウドであれこれ遊んで気に入ったら購入してローカルでがっつりという新しいサイクルを推してくるのではないかと。なんにせよゲームを作る側としてはクラウドを意識しないわけにはいかない時代になりそうですね。