なかなか衝撃的な記事がブルームバーグに出ていますのでご紹介。米国に本社が移ったSIE(ソニーインタラクティブエンタテインメント)ですが、日本離れが加速しているとのこと。記事の著者である望月氏のTwitterに要約が日本語で記載されていますのでご紹介します。
※著者の望月氏は、先日PS5の生産計画が400万台下方修正という記事を出してソニーにすぐ否定されています。過去にソニーに対して厳しい記事を多く書いている方ですので、その辺りは差し引いて解釈する必要があります。
次世代機の発売を控え、「日本から離れていくPlayStationと、それをチャンスと捉え攻勢をかけるXbox」について記事を書きました。(1/10) https://t.co/EMxk3LAduP
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
関係者によると、米国SIE本社は日本でのPS4の売上が弱いと失望をし、期待した成績を上げることができなかった日本チームにイライラ。PS5のプロモーション立案では日本チームは隅に追いやられ、アメリカの指示を待つという状態に。(2/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
また、日本でしか売れないゲームは最早PSに要らないとし、ジャパンスタジオで働いていた契約社員は期間が更新されることなく次々と去ることに。小売はPS5の入荷数が「立ち上げ時に生産難だったPS3と比べて少し多い程度」と入荷数の少なさを嘆きます。(3/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
SIEの日本離れは「金融アナリストに取って最早コンセンサス」とはモーニングスターの伊藤氏。アナリストがソニーに出向き取材をする際にも、「日本市場のことについての考え方は、こっちから聞かないとだめ、ソニーが自ら積極的に説明してくることはない」とします。(4/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
日本でPS5がどの程度売れるか気になるところですが、セルカン氏(@serkantoto)は、「SIE日本がSIE本社にどれだけ日本のユーザーの要望を伝え戦略に反映させることができるかだが、今の状況を考えると期待できない」とし、「PS5の売上はPS4より落ちるであろう」としています。(5/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
「日本を軽視しているのでは」という問い合わせに対し、SIEのコメントは:
「(記事にあるような)コメントは事実ではなく、当社の戦略を反映したものではない。日本は世界最速でPS5の発売を予定しており、PlayStationのホームマーケットであるとともに今後も最重要の市場であり続ける。」 (6/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
一方のマイクロソフト。SIEの日本離れをチャンスとしここぞとばかりに日本でのシェア拡大を狙います。役員は一様に日本にコミットしていくと言い、また、いくつかの日本サードは、ここ数年でマイクロソフトから買収や提携の話が持ち込まれたとします。(7/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
ファミ通の林氏は、最近のマイクロソフトについて、「Xboxの世界の中で、日本は長く片隅に追いやられていたが、それが変わりつつある兆候が見られる」と評価。エース経済研の安田氏も「SIEの日本離れはゲーマーも気づき始めているし、Xboxに勝機はある」としています。(8/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
ただ、Xbox Seriesも日本で苦戦するだろうとセルカン氏。それは、「日本では任天堂が少なくともこの先数年は絶対王者として君臨し続けるから」としています。ファミ通データでは、今年のハード販売数を元に出したシェアでSwitchが約9割、PS4が約1割、そしてXbox Oneは0.1%でした。(9/10)
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
英語で長めの記事ですが、色々他にも書かれているのでよろしければ全文をお読みください。(10/10)https://t.co/EMxk3LAduP
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020
記事の中で引用した人達が言ってたのは任天堂だけに日本のコンソール市場を取らせておくのは誰にとっても良くない、SIEもMSも日本をもっと頑張ってほしい、でした。
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 8, 2020
そもそも、日本では家庭用ゲーム機が任天堂1強状態で、据え置き型ゲームをプレイするという文化自体が無くなりつつあります。これは「スマホゲームの台頭」、「電車通勤」、「長時間労働で忙しい」、「SNS」、「NetflixやYouTubeなどの動画配信サービス」などなど様々な要因があると思われ、SIE単独の力でどうこうするのは難しいかもしれません。スクエニをはじめとした日本のゲーム会社にはぜひがんばっていただきたいところ!