産経にPS5に対する手厳しい記事が出ていましたのでご紹介。ファミ通の調査では12月末までの国内のPS5の販売台数はたった25万台にとどまっているとのこと。ソフトの方はというと、スパイダーマンのディスク版が3.5万本。 世界的に見ればPS4ローンチ時を上回る販売台数を叩き出しているのですが、日本にまわってくる台数は極めて少ない状況です。 ただでさえ少ない出荷台数なのに転売が横行した結果、本当のユーザーの手に渡った台数は本当に少ないと思われます。
組織的な転売事業者もいるとされ手口も巧妙化しており、対抗するのは容易ではないが、このままソニーが手をこまねいていれば、日本市場軽視とも受け取られかねない。ゲームファンからは「もう熱は冷めた」との厳しい声も上がる。
ということで、なかなか厳しい論調。でもこれ、事実ですよね…。
確かにXboxが弱すぎる日本では事実上ライバル不在で、世界戦略を考える上では日本に多くを出荷する意味がないという判断がなされたのかもしれません。しかし、日本市場においては、プレイステーションのライバルはXboxでもSwitchでもなく、スマホです。 FGOやモンストなど、従来ソニーのコンソール機がカバーしていた層に響くIPがスマホに流れてしまっていて、コンソール機そのものの市場が縮小しています。新世代ゲーム機のローンチという6年に1回しか使えない最強のカードを自ら棒に振ったソニーは、Xboxのことしか見えていないのでしょうか…。Switchを卒業する年齢のユーザをうまく捕まえて、AAAタイトルだけでなくライトなコンソールゲームをプレイする人口をもっと増やすように、いかにユーザを導いていくか?業界全体の取り組みに期待しています。
参考:ゲームの年末商戦は「Switch」に軍配、「桃鉄」もヒット
追記:鉄拳の原田プロデューサーが同じ記事に対してコメントされていますので掲載。大型作品は国内売り上げだけでペイできる状況ではないとのこと。
転売屋は自らの収入源ともなる畑や水源が枯れるかどうかは考えませんからね。ただそれ以前に日本のゲーム市場をどう盛り上げるかの課題のほうが大きいなあ。
そもそも大手ソフトメーカーの大型タイトルにおいて国内市場だけで開発費をペイできてるタイトルはまず無い、という状況は以前から変わらず… https://t.co/Ydc5DSHZSn— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN) January 24, 2021
そして当然のように私もPS5いまだ手に入らず。
飲み物を延々と温める事ができる便利なPS5開発機材だけは余りあるけどな! https://t.co/C8FyrfREbB
— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN) January 24, 2021