消費者庁は、FFBE幻影戦争を運営しているスクエニと開発会社のGumiに対して、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)第七条第一項の規定に基づく消費者庁の措置命令を行いました。消費者庁のサイトには97ページにおよぶ調査資料が掲載されています。
・消費者庁のプレスリリース(97ページの詳細説明つき)
・NHKの報道
・スクエニのプレスリリース
・gumiのプレスリリース
・プロデューサーのコメント
NHKの報道によると、問題は昨年11月に行われたガチャ。10連ガチャで、1連ごとに抽選が行われるかのような表現になっていたのに、実際には事前に決められた組み合わせから選ばれる仕組みになっていたとのこと。
消費者庁によりますとこの2社は、「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス幻影戦争」というスマートフォン向け人気ゲームを連携して提供していますが、去年11月、課金すれば10個のレアキャラやアイテムなどを入手できるとするキャンペーンを行った際、「1回ごとに抽せんを行います」などと、10回の抽せんがそれぞれランダムにされるかのように宣伝していたということです。
しかし、実際には事前に決められた特定の組み合わせの中で、選ばれる仕組みになっていたということで、消費者庁はこうした行為が、景品表示法違反の「優良誤認」にあたるとして2社に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。
スクエニのプレスリリースには、より詳細な抽選ロジックが説明されています。
あたかも、本件ガチャで提供するアイテムの抽選方法については、1枠ごとに、表示された提供割合に従って抽選が行われるかのように示す表示をしていましたが、実際には、1枠ごとに、表示された提供割合に従って抽選が行われるものではなく、下記の方法で抽選が行われていました。
・提供割合に基づいてランダムに配列した2種類のリストが作成され、2種類のリストのうちどちらを適用するかが抽選される。
・適用されたリストの並び順に基づいて連続するアイテムが10枠分提供され、次以降の一般消費者は、前の一般消費者の結果の続きから、連続するアイテムが10枠分提供される。上記の抽選方法によって本件ガチャを実行した結果、提供される10枠分のアイテムの組合せは限られたものとなっており、1枠ごとに表示された提供割合に従って抽選が行われれば提供される可能性のあったアイテムの組み合わせのほとんどが、絶対に提供されないものでした。
スクエニの広野プロデューサーによれば、この仕様はスクエニが意図したものではなく、gumiも含めた「審査・監督体制の不全による人的ミス」により実装されたとのこと。
この度は、ユーザーの皆さまへ多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。
運営チーム一同、本件を真摯に受け止めると共に、再発防止に向けて全力で取り組ませて頂きます。
引き続き、FFBE幻影戦争をどうぞよろしくお願いいたします。— FFBE幻影戦争 公式 (@WOTV_FFBE) June 29, 2021
ガチャは、一人のユーザが確率を調べる手段が少なく、運営が表示している確率表記を「信じる」ことで成り立っているものです。しかし、今回行われたのはそれを裏切る行為であり、スクエニの社会的信用を大きく毀損するばかりか、ゲーム業界全体の信用にかかわる問題です。再発防止の徹底に努めてほしいところです。
こういう問題が続く限りユーザーの「新作がまたソシャゲーかよ・・・」という冷めた目はなくならないでしょうね
× またソシャゲーかよ
○ またガチャゲーかよ
gumiは、まだ、力不足だし、技術屋を名乗っているのに、不祥事が起きて悲しい。
スクエニは、任天堂と違って、米中に多いユニコーンが、ゲーム産業にもないか探すべき。
そこからブラックスワンが上場して、ゲームを変えれば、スクエニの全盛期も近い。
懐具合を勘定すると、大型の投資ができるか知っているはずで、一応、ぼくらには分からない。
アニメ工房の反省が活きれば、Epicのような展開が、ルミナスにも待っていたわけだから。