電ファミニコゲーマーに強烈な対談記事が掲載されました。対談しているのは坂口博信さんと鳥嶋和彦さん。坂口さんは言わずと知れたFFの生みの親ですが、鳥嶋さんは週刊少年ジャンプの伝説の編集者。漫画家の鳥山明さんの担当で、ドラゴンボールを生み出し、さらにゲームの誌面企画からドラゴンクエストを生み出し、クロノトリガーの仕掛け人でもあります。一部抜粋してご紹介しようにも、一部を選べないくらい濃いエピソード満載。例えば、これ。
鳥嶋氏:
「ドラクエ」の話になるんだけど、日本であれだけ売れたときにアメリカで『Dragon Warrior』ってタイトルで出したら全然ウケなくて。当時のプロデューサーの千田さん(元スクエニ取締役)が出した結論は「鳥山明さんの絵が子供っぽく受け取られている。リアルな絵にしたいから鳥山さんの絵を変えたい」と。
(中略)
鳥嶋氏:
僕は「いいですよ、だったら今後『ドラクエ』から引きますから」って言ったんですけどね。坂口氏:
怖っ!
エニックスの中で鳥山明さんの絵を変える話が出ていたのにも驚きですし、さらに鳥嶋さんが脅迫じみた揺さぶりかけているのも凄い…。なんだこの神々の世界…。
それから、一時期、スクウェアが他社から優秀な人材を引き抜きまくっていた時の話も…。
鳥嶋氏:
それはラッキーじゃなくて、僕はいつも感心するんだけど、そのへんの人たらしっていうかね(笑)。坂口のスカウトは妙にうまいんだよ!坂口氏:
スクウェア時代にそれは問題になっていましたもんね。鳥嶋氏:
そう。業界中のできるやつを集めてどうするつもりなんだと(笑)。一度、六本木で真剣に議論したことがあったじゃない。坂口氏:
「坂口、松野だけはやめろ」って言ってましたもんね(笑)。
ここでいう松野さんはタクティクスオウガ、FFT、FF12のあの松野さんなわけですけど、クエストを退社してスクウェアに入社したことはみなさんご存知の通りですが、まさか裏では鳥嶋さんが個人名をあげて警告していたんですね。
そんな「人たらし」の坂口さんも鳥山明さんにボツをくらったことがあるそうです。
坂口氏:
鳥山明さんといえば、『ブルードラゴン』のときにプロットを書いて鳥山さんに渡したら、「鳥嶋さん、この話、面白いと思う?」って言われて。あれが一番ショックでしたね(笑)。鳥山さんからボツをもらった男はなかなかいないですよ。そこから地獄の日々が始まったんですよ。鳥嶋氏:
鳥山さんは実は結構厳しいですよ。ニコニコしていてあまり言わないだけでね。
鳥山明さんの人となりがかいま見える貴重な情報ですね…!他にも、鳥山さんの奥さんの言葉にヒントを得てドラゴンボールが生まれた話など、本当に濃くて伝説級の逸話がたくさん話されている対談記事です。
鳥嶋さんがFF3にいちゃもんつけた話はそこその有名ですが、その辺りも詳しく経緯が話されていますよ!
かなり長いですが、めちゃくちゃ面白いのでぜひ全文お読みになることをオススメします!全文はこちら