マイナーチェンジした新型PS5の「CFI-1100B」では、スペック上の重量が300g軽量化されていることが明らかになっていましたが、その理由については不明のままでした。今回、YouTuberのAustin Evans氏が新型の本体を分解してみたところ、ヒートシンクが小型化されていることがわかりました。合わせて、ファンも変更になっているようです。Austin氏が排気口の温度を測定したところ、旧型は53度、新型は58度で新型の方が高い結果となりました。
一般的には、ヒートシンクが大きい方が熱を運ぶ性能は高くなりますが、小型化したというのは最適化が進んだということなのかもしれません。
ゲーム機がこのような内部のマイナーチェンジをすることは珍しいことではなく、これまでのゲーム機もこうしたコストダウンを続けて徐々に利益を出していくビジネスをしてきました。今回のPS5は発売当初は「売れば売るほど赤字」のいわゆる逆ザヤの状態にありましたが、今年6月時点で逆ザヤが解消される計画であることが発表されています。
新型でファンが変更になっていた、というのは誤報とのことです(元々PS5には数種類のファンが採用されていた)。
そのため実測値で新型が旧型よりも静穏性に優れていたというのも間違い(個体差)である可能性があるそうです。
また排気温度が高くなったのはSoCの温度上昇との予想も多いですが、過剰なフィンに遮られていた気流と廃熱効率が改善された側面もありそうとの事です。
銅パーツの廃止も、もともとヒートシンク(熱容積)としての能力はなかったこと、熱伝導はヒートパイプが主力であること、SoCからの廃熱のボトルネックは(液体金属で2桁の改善が行われても)熱伝導材料であることから、影響は少ないだろうとも。
そして別の検証では、新型はWi-Fiの感度(安定性?)が向上しているそうです。
あくまで動画で確認した範囲でとのことですが、ある専門家は「ローンチの手探りの過剰な装飾的実装から、運用実績をもとにした実用効率的な実装に落ち着いたのでは。少なくとも一部の人が騒いでいるような劣化とは認められない」と発言していました。
いろんな方がYouTuberの誤った解釈を訂正していますが、こちらが分かり易いですかね。
https://www.playstationlifestyle.net/2021/08/30/new-playstation-5-model-worse-as-people-are-speculating/