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野村哲也氏とFF11松井P対談・最終回 「野村氏はFFを体現するクリエイター」

4回にわたって連載されていたFF11の20周年記念サイトでの松井Pと野村哲也氏の対談。最終回となる第4回が公開されましたのでご紹介します。
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最後のまとめということで、FFシリーズ全体を総括するような会話となっています。

――以前、石井浩一さん(『FFXI』初代ディレクター)にお話をうかがう機会があったのですが、「スクウェアのモノ作りの精神は、野村さんに引き継がれている」というようなことをおっしゃっていました。

野村 石井さんが退社される際に、同じことを直接言い残されました。同じチームで関わったことはほとんどなかったのですが、いつも目を掛けてくださっていて、うれしかったです。
野村さんに対してはいろいろと感じているということでしょうか。

松井 テツ(野村氏の愛称)は『FF』のナンバリング作品だけじゃなく、スピンオフや関連シリーズもたくさん手掛けているからね。歴代の全スタッフの中で、『FF』と付くタイトルにもっとも多く関わっているはずです。だから、少なくとも古株のスタッフにとっては“『FF』を体現するクリエイター”として認知されているし、石井さんとしてもテツに『FF』シリーズの未来を託している部分があるのではないかな。

――野村さんとしては、ここまで巨大なIPとなった『FF』シリーズの精神を受け継ぐことに対して、プレッシャーはありますか?

野村 受け継いだのは北瀬(北瀬佳範氏。『FF』シリーズのブランドマネージャー)だと思っています。坂口さん(坂口博信氏。『FF』シリーズの生みの親のひとり)とは師弟関係のように見えていたし、いまでも親しいですからね。自分も『FF』を開発する際は、言葉では言い表せない一種の勘どころがあるのを感じます。北瀬や自分は坂口さんと仕事をしてきたので、そういった部分を肌で感じ取っていると思います。

FFの作品作りのスタイルは、3DCGが導入されたり、ボイスが導入されたりしたことを契機に、より洗練されたプロセスに変わってきていますが、野村哲也氏はそんな洗練される前のスクウェア時代からずっと社員としてFFを作り続けている数少ない方。そういう点で、退社していく方が思いを託しているところがあるのかもしれませんね。

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