講談社のマンガサイト「マンガDAYS」にスクエニ吉田直樹Pのロングインタビューが掲載されています。好きなマンガに触れながら、FF14や人生について語っていくアツい内容なので、ぜひとも社会人の羅針盤として読むべきだと思います! で、FF16について最後に一言だけ語っていますのでそこを抜粋してご紹介します。
『FF16』では、これまでのFFシリーズのファンに対してはもちろん、若い世代のプレイヤーをどう取り込んでいくかにも心を砕いているという。
「世界中の、特に若い世代の皆さんにも遊んでいただきたいと思っていて。10代後半から20代後半ぐらいまでの方は、『FF』の名前は聞いたことはあっても、実際にプレイしたことのない方が多いんです。それと、今のゲームはボタンを押せばキャラクターが銃を撃つし、剣をふるう、直感的な操作ができるゲームが主流で、ターン制のコマンド(命令)を選んで戦うという、昔ながらのRPGのスタイル自体になじみがなくなってきているのも事実です。ですので『FF16』のバトルは、かなりアクションベースにしています。世界中の人に改めて『FF』ってすごいゲームだなと思っていただけるようなものにしたい。もちろんすべての需要を満たせるとはまったく思ってないので、チームのみんなにも『俺たちが面白いと思っているものを作って、それが好きだと言ってくれる人にしっかり届くことを、まず大事にしよう』と言っています」
これ、以前、4Gamerのインタビューでも似たようなことを言っていました。「シリーズが長期化して,ナンバリングが出るまでの間が5年空くのも普通になってしまった現在は,若い世代の多くの人達が,多感な10代前半から半ばくらいの間に,一度もFFに触れていないという事態に陥っているんです。」と。
今のスクエニを支えているドラクエもFFも新規ファンが獲得できていなくて、ずーっと既存ファンに頼って生きながらえているかんじですからね…。FFの全盛期だったFC~PS2くらいまでの時代は、2年に1作品はコンスタントにナンバリング作品が出ていたので、「中学校1年で友達に教えられてFFを始めたら、中3で同じ友達と次回作を発売日ゲットしてプレイし合える」ってかんじだったんですよね。そういう共通の体験まで含めて「FFの思い出」になって美化されているので、そんな体験を作り出せていない今のスクエニはちょっとこの先厳しいんじゃないかと思うところがあります。
幼稚園に通うウチの子がアニメからポケモンにハマっていっているのを見ていると、どんな年齢層の客層をどのメディアでとらえて、そこから年齢が上がるにつれてアニメ、ゲームなどメディアを切り替えながら、ディープにハマってもらう中長期的な「導線」が考えられているよなぁーと感心します。これに対して、FFは「新作を作るだけで精いっぱい」の状態のように見えます。例えば、一連のFF13作品群と、FF15、FF7リメイクの間になにか10年にわたっての戦略的なつながりがあるかというと、全然なさそうですよね…。20年~50年後のブランド維持を考えて、もう少し戦略的に新作を開発したり、関連作品を広げていったりしてほしいなぁーと思います。吉Pに期待です!!