ゲーム開発者向けカンファレンスCEDEC 2022でスクエニのピクセルリマスターFF開発スタッフが講演を行いました。タイトルは『「いとしの あなたは とおいところへ・・・」 FINAL FANTASY VI ピクセルリマスター オペラ7か国語歌唱への挑戦』。 ピクセルリマスターFF6では、なんと劇中オペラを英語、韓国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語の7か国語バージョンそれぞれ生歌レコーディングしているという超贅沢仕様になっていたわけですが、その制作の裏側が紹介されました。
生歌にするにあたっての懸念は、2Dのドット絵にリアルな生歌を組み合わせると歌が浮いてしまわないかという懸念。それを解消するために、背景を3Dにする案が出たそうですが、『ドラゴンクエストビルダーズ』を使って、ゲーム内でオペラ劇場を組み立てて、そこにキャラやテキストを合成して完成系のイメージを作り、北瀬さんからOKが出た後で本格的に制作をスタートささせたそうです。 まさかドラクエビルダーを使うとは…!!
7か国語の歌詞は韓国語以外はゲームボーイアドバンス版ですでに作られていて、基本的にはそれを調整しながら採用したようです。ちなみに、英語の歌詞はSENS版、GBA版、そしてコンサートのDistant Worldsでそれぞれ違う歌詞だそうです。知らなかった!
ファミ通の講演レポートには植松さんのメッセージや、各国の歌詞ローカライズでの工夫、収録秘話などなど、ほかにも面白い裏話がたくさん掲載されています。