本日でファイナルファンタジー5の発売された1992年12月6日から30年となりました! FF4に続いてスーパーファミコン向けに発売された作品で、少年ジャンプとのタイアップにより一気に知名度が向上し、初めて200万本を超えるセールスを記録しました。集英社とFFの強固な関係はその後も続き、名作「クロノ・トリガー」(1995年)を生み出すことになります。
FF5の大きな特徴は「アビリティ」のシステムで、FF3で生み出された「ジョブ」という考え方に、成長要素として「アビリティ」が加わり、ジョブチェンジ後もそれまでに覚えた「アビリティ」を1つだけ使える仕組みによって、自由度と戦略性が大きく向上しました。 このジョブとアビリティを組み合わせる考え方は、魔石やマテリアなど形を変えながら、その後のFFの成長システムとして発展していき、FFTなど派生作品にも受け継がれていくことになります。
ストーリー・キャラクターは、ナンバリング随一の明るさをみせるコミカル路線ですが、宿敵ギルガメッシュとの友情、自己犠牲的な仲間キャラクターの死など、感動的で熱い王道少年漫画のテイストで、子どもから大人まで楽しめるものになっています。
グラフィック・演出は、オープニングから隕石が落下し、王が飛竜に乗って大空に飛び立っていくなど、ドット絵表現の限界に挑戦するかのような映画さながらのもので、圧倒的でしたし、音楽は「ビックブリッヂの死闘」に代表されるような名曲を多く生み出しているまさに「スクウェア全盛期」の幕開けを飾る作品です。
とか昔話を語ってしまいましたが、ホントにFF5って今のFFの文法を完成させた「スタンダードFF」の傑作だったなぁーというのが個人的な評価です。
さて、そんなFF5の30周年を記念して、弦楽四重奏のビックブリッヂと、当時渋谷さんが描いたパッケージ絵風の落書きイラストが公開されました。
30年前に描いたんだけど、本当によく保管してるよね。何かに使ったわけでもない落描き。我ながら感心するわ😌#FF5#FF5_30周年 https://t.co/y9omOFChxd
— kazuko shibuya (@Skazuko) December 6, 2022
当時は攻略サイトなどは無かったので、どのジョブにどのアビリティをつけるか、学校でわいわい話したのを覚えている。
今のようにたくさんアビリティをつけられるわけでなく、その制限にとっても悩まされたが、今思うとそれが面白かったのだろうと思う。
懐かしい。
FFはシステムもシナリオも、総入れ替えするルールなので、コロコロ、印象が変わっちゃうんですよね。でも、核心部分に触れたものは、面白くて、外してほしくない。毎回、毎回、ユーザーが「これはFFじゃない!」というチャレンジをしてきたなかで、この世の真理に近づいた要素だけが残っていくような気がします。