ビルボードジャパンのサイトにFF16に関する米津玄師さんのロングインタビューが掲載されました!米津さんがもともとFFシリーズが好きということもありますが、本作へのこだわり、熱量がハンパない。それをひしひしと感じるインタビューとなっています。それは一つには、米津さんが小学一年生のときにプレイしたFF7に原体験があるようです。
――その体験は米津さんにとってどんなものだったんでしょうか?
米津:今思い返してみると、自分がこういう趣味嗜好の人間になったのは、この作品の影響が大いにあるんじゃないかという気がします。ストーリーとしてはシリアスで、街並みもスチームパンクっぽい感じがあって、いまだにそういう感じのものを見て心躍るものがあったりするんですよね。自分の人格形成に大きな影響を及ぼしているんじゃないか、振り返ってみるとそう思います。
人格形成にまで影響を及ぼすというのはすごいですが、FF7を小学生の時にプレイした方々は納得する部分多いのではないでしょうか。そんな米津さんが吉田Pからのオファーによって制作することになった今回のテーマソング「月を見ていた」。
普通のタイアップの楽曲制作では、物語を知らない人にもポップスとして成り立つようにバランスをとって制作するんだそうですが、今回は、FF16のプレイヤーが曲を通して『猥雑な日常を感じさせるものじゃいけない』と、『ただただ物語のために音楽を作る』方針で制作したとのこと。米津さんはこれを『滅私奉公』という言葉で表現されています。
ゲームをプレイし終わって、曲を聴いた時に、初めてピースが全部ハマる。そういうやり方にせざるを得なかったんですよね。これまで数々のゲームをやってきた自分の人生から考えると、それ以外の選択をしてしまうと、自分のあり方に誠実でない気がしたんです。ある面で言うと、それはポップスとしては非常に不誠実なのかもしれないですけど。今回においてはそれが正解なんじゃないかという予感がありました。
――実際に米津さんが『FINAL FANTASY XVI』をプレイし終わっての余韻にはどういうものがありましたか?
米津:『FF16』自体が非常にシリアスなゲームで、主人公の過酷な環境に、コントローラーを通じて自分も同一化していくと、どうかこの人たちが幸せであってほしいという気持ちがどんどん増していくんですよね。主人公は過酷な環境で生まれて、そこからずっと過酷な戦いを強いられるわけで。なんて可哀想なんだろうと思うと、どこかに救済があってほしいという思いが強くなって。楽曲を作るにあたっては、そういうことを考えました。ただ、それと同時に、彼が残した傷跡みたいなものも曲の中に込めなければならない。じゃないとフェアじゃないという感じがしたので、救済を感じつつ、いつまでも癒えることのない遺恨のようなものを感じる、そういう曲にしていきました。
ということで、ぜひインタビュー記事全文を読んでみてくださいませ!
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