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FFのドットの匠、渋谷員子氏が社会人へ向けたインタビュー 「最初は2~3年で結婚・退職すると思っていた」「チャンスが来たら迷わず手を挙げてみて」

プルデンシャル生命が運営している働く女性をテーマにしたWebマガジン「MIMOSA MAGAZINE」にスクエニのドット絵神こと渋谷員子さんのインタビュー記事が掲載されました!仕事のやり方、キャリアデザインなど、ゲーム業界人に限らず社会人にとってとても参考になるインタビューです。

渋谷さんといえば、FF初期のレジェンド級の開発者ですが、今もスクエニの社員として現役で仕事をされています。それはそれは輝ける会社人生かと思いきや、スタートからやる気に満ち溢れていたわけではないようです。

就職したのは1986年。ゲームに対する印象もあまり良くない時代でした。だから「ゲーム会社に勤める」と伝えたとき、親からは心配されましたね(笑)。そして当時、女性は数年お勤めをしたら結婚して退職することが当たり前だったので、私も2~3年仕事をしたら結婚して退職するんだろうなと思っていたんです。最初からクリエイターとして何かを成し遂げたいと思っていたわけではありませんでした。

しかし、そんな渋谷さんが長い間仕事を続けてこられたのは「楽しいから」だそうです。やはりそこは重要ですね!

ーーそれから長年同じ会社に勤め、今もなおクリエイターとして活躍し続けられているのはなぜですか?

渋谷:これはね、楽しいから! やっぱりこれに尽きるんです。(中略)

ファミコンソフトの制作は、ゲーム設計からデザイン、テストプレイなど、最初から最後まで仲間たちと一緒なんです。FFⅥの最終締め切りの前日、プロジェクターのある会議室でプロデューサーが一人で最後のテストプレイをしていて。通りかかったスタッフ達がそれに気づいて一人、また一人と集まり始めたんです。全員で最後の戦いを見守り、エンディングを確認して拍手の中、ついに完成の瞬間を迎えました。とても感動的なシーンでしたね。一生忘れないと思います。

スクウェアでは、FFが完成するとスタッフ全員でプレイして、最後にみなで一緒にエンディングを迎えるのが恒例となっていたというのは有名な話ですが、喜びをみなでわかちあう最高の瞬間だろうなというのが目に浮かびますね。仕事で達成感を得る瞬間は何事にも代え難い充実感を与えてくれるものです。

インタビューの後半は、キャリアをつかむ上の若手社会人へのアドバイスに時間が割かれています。一部抜粋しますと…。

渋谷:後輩にはよく「チャンスが来たら、手を挙げて」と伝えています。これはゲーム業界の女性クリエイターに限ったことではないかもしれませんね。

テレワークが増えて会社に行く時間が減ったことで、家庭と仕事の両立がしやすくなるなど、今の時代だからこそチャンスがあると思うんです。実際、両立しながら仕事も本気で頑張りたいという後輩も多い。彼女たちには、臆することなく自分から手を挙げて成長のチャンスを掴みとってほしいなと。

例えばイベント登壇だったり、ライブ配信の出演だったり。今こうやって取材を受けていることもそう。どれだけ些細なことでも、チャンスがあれば迷わず「オッケー! やります!」って言うんです。

ということで、どんどんチャレンジしていけとのこと!記事には他にも、ハードな制作期間でメンタルや健康を保つ方法や、課題の棚卸しに関することなど様々な具体的アドバイスがありますので、ぜひ全文読んでみてください!

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