ドラクエ5をもとにした3DCG映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の主人公の名前をめぐる訴訟で、20日、東京地裁は原告である小説家の久美沙織さんの請求を棄却しました。
この訴訟をめぐっては、2019年に公開された映画の主人公の名前が「リュカ」となっていることに対し、久美沙織さんの著作であり1989年に発売された小説版ドラクエ5の主人公名も「リュカ」であったことから、クレジットへ同氏の名前を記載することを請求し、訴えていたもの。時事通信によれば、判決の判断根拠はつぎのとおり。
柴田裁判長は「人物の名称は、思想または感情を創作的に表現し、文芸や美術などに属するとは言えない」と述べ、著作物ではないと判断。原告は契約上、協議する義務がスクエニにあったと主張したが、認めなかった。
映画『ドラゴンクエスト ユアストーリー』私の請求は棄却されました。敗訴です。くわしくはまたのちほど。
— くみさおり (@kumisaori) October 20, 2023
久美沙織さんとしては控訴する意向とのこと。
この映画は、ドラクエファン全員を敵に回すような出来で「ゲームを、フィクションを、人生をここまで愚弄する作品を私は他に知らない。」とか「もはや時代錯誤の感さえある」とか大手メディアに酷評されまくっていました。そんな映画にさらに泥を塗ってしまうのか、この訴訟の行方を見守っていたファンも多いと思いますが、このような結果になりました。
自分も子ども時代に原作小説を読んで楽しんでいたのですが、今回の結果は大変残念です。法律上で勝訴してほしいというよりは、和解して欲しいのですよね…。
この問題は、映画の監督と、小説家以前に、スクエニとしてあの映画の公開を許したことに問題がある。
スクウェア時代から、映画との相性が悪いんだから、もう映画はホントやめて欲しい。
映画に限らず、最近の作品はクリエイターの独りよがりの作品ばかりが目立って残念。
奇をてらわず、王道で攻めても許されるブランドタイトルを自分たちでおとしめるとか、マーケティングの下手さが酷すぎる。