7月30日に発売となる技術書「スクウェア・エニックスのAI」の著者である4人のスクエニ社員が対談している記事をご紹介します。みなさまアカデミックな分野で活躍されていて、ゲーム開発者であり研究者でもあるようです。
個人的に特に気になったのはこのあたり。
例えば言語モデルと、キャラクターの性格を模倣できるAIを組み合わせることができれば、新しいキャラクターとのチャットが可能になるでしょうし、動的にクエストを生成することもできるはず。つまり、よりダイナミックなコンテンツをつくり出すことができるようになると思います。
初代PlayStationが発売された後、『FINAL FANTASY Ⅶ』のような3Dモデルのゲームは一気に普及しました。それと同じ状況が今後10年のうちに起きると予想しています。
深層学習を使った意思決定システムが「当たり前」の存在になります。ただ、そこで「深層学習が使えるようになりました」「強いエネミーがつくれるようになりました」という状況になったとしても、単に強いだけのAIをつくるのでは意味がありません。そこから「スクウェア・エニックスの価値を生み出せるか」を、何より考えるべきだと感じています。
生成AIによってここ2-3年で仕事のやり方が大きく変わってきましたが、ゲームにもその波が押し寄せてくるのは間違いなさそうですね。